海外調達で起こること 4 < 開帳検査 >
当社の業務の1つに『回路設計&実装基板の納品』があります。
ここで一番頭を使うのが少量の部品調達です。
よく海外オンラインストアを利用しますが、その時気にしているトータルコストの抑制についてお話しします。
以前のコラムで触れましたが、
多くのユーザーが利用するオンラインストアはとても使い勝手がいいです。
これらサイトでは、次のような決済方法を提示しています。
・支払方法 :CARD、後納、銀行振込、PayPAL
・支払い通貨:USD、JPY
※PayPALは使った経験がないので割愛します。
また後納は国内と違って面倒な点があるので使っていません。
~支払通貨~
USDと円表示を比べると、当日の為替レートよりも必ず円安で値付けしています。
※差が大きい時もあれば、ほとんど差がない時もあります。 ← ココ、重要!
~支払手数料~
銀行振込
・海外オンラインサイトは日本の銀行に円口座とUSD口座を用意しています。
・円払いは、国内振込手数料で支払い可能。
・USD払いは、国内口座でも海外送金と同じ扱いでSMBCなら5,500円/回。
CARD決済
・円決済する場合は表示額そのままです。
・USD決済は発送日の為替レートを使用します。 ← ココ、重要!
~輸入消費税~
貿易条件が変わります。
円払い :(部品代金✕1.1;輸入消費税込み) で決済します。
USD払い:(部品代金) で決済します。
輸入消費税は、フォワダーから後日請求書が届きます。
面倒な計算式に当てはめて輸入消費税を決定しますが、厳密には10%未満になります。
当社は最大千円弱安くなったことがあります。
そこまで計算して、支払い方法を決めています。
注意
CARDでUSD支払いする場合、2%少々の手数料が加算されます。
つまりUSD1.00=JPY100でも手数料を加えた101円~102円がレートになります。
この手数料は、CARD会社によって違います。
コスト意識を強めるという意味で、支払経費にも気を配りましょう。