Mybestpro Members

清水正樹プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

企業探求 5 -あの頃のキーエンス-

清水正樹

清水正樹

テーマ:企業考察

あの頃を振返って。。。。。

 同じ企業に永く勤めて出たり入ったり複数の部署を経験すると、会社が変わっていく様が一層よくわかります。
私が就職したころに比べて、売上げ、社員数がともに10倍以上増えました。
その間企業理念は不変でしたが、それをベースにして考え方や仕組み、やり方は柔軟にスクラップ・アンド・ビルトをしていました。

みなさんの会社も変化を厭わず、柔軟性を失っていませんか。


私が入社した30年前、世間はどうだったかなあ。
 ・日本企業が世界を席巻し、ブイブイ言わしていた。
 ・対米貿易摩擦で、かなり不利益な貿易条件を突き付けられた。
 ・PC-98は、5inchフロッピーから3.5inchへ替わり始めた。
 ・大学に情報工学科が創設され始め、理系出身者が数多く銀行や商社に就職した。
 ・CIコーポレートが盛んで、立石電機が社名をオムロンに変えた。
 ・大学で世界初の青色LED発光を見学させてもらった。

ところで私が就職した無名の企業は、
 ・何もかもが手書き、手計算、下手すると電卓よりもそろばんや暗算の方が早い人がいた、
 ・パソコンは部署に1台あるかないかだった、
 ・売上げのほとんどがセンサーだった(ドローンの原型ジャイロソーサーが発売された)、
 ・海外売上シェアは10%未満、
 ・あまりに仕事がなく暇で、新卒は7時には退勤するよう指導されていた、
 ・当時売上げ伸び”率”が悪く、本社のスリム化と称して本社の人員削減と営業強化に着手した。

昔をご存じない方からすれば、普通の中小企業じゃないかと思われることでしょう。
実際当時と比べていまは、
 ・ジャンパーのロゴから”FACTORY AUTOMATION” が落ちた、
 ・掛かってきた電話応答の第一声「センサーのキーエンスです」から“センサー”が落ちた、
 ・ネットを活用するようになった、
 ・とにかく知名度アップにより営業が楽になった(電話に出てもらえるようになった)、
 という点が分かりやすい違いだと思います。

全社一丸といいますが、それは精神論を説くものではありません。
変化に挫けず変革するには、それが一番推進力があるというシステム論です。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

清水正樹
専門家

清水正樹(調達・購買のコンサルティング)

株式会社ロアゾー・ブラウ

アドバイス、実務サポートの両面で「結果出し」にこだわります。場合によっては調達先の選定、調達業務の請負にもお応えします。特に原価削減では実績ある海外仕入れの紹介だけでなく輸入業務も代行します。

清水正樹プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

部品調達、生産改善の両面からモノづくり企業を支えるプロ

清水正樹プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼