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企業探求 4 -日本電産-

清水正樹

清水正樹

テーマ:企業考察

調達方法を再検討する

ここまで2回、ホテル業界の著名人お二方に私の経験を代弁していただきました。
今回は、日本電産です。

先ごろ日本電産が半導体の調達方法を見直しする、という記事がアップされました。
掲載メディア、サイトによってニュアンスが違いますが、まとめるとこんな感じです。

  ①事業部、事業会社単位で注文・調達していたものを集約化して集中購買する。
  ②発注量を増やしてボリュームディスカウントを狙う。
  ③サプライヤーを絞り込む。
  ④半導体サプライヤーが協力したいと思える信頼関係の構築を目指す。
  ⑤技術要求などを盛り込んだ見積依頼の作成体制を構築する。
  ⑥開発の部品選定に調達部署が関わるよう改め、
       高付加価値な半導体を最適なコスト、納期で調達する。
  ⑦窓口を横浜に据える。

経験に照らして思ったことを書いてみます。

  ①:注文書を出す部署が複数あるのは業務の重複を招き、早く解決しないといけない。
  ②:①の結果として自ずと達成できるでしょう。
  ③:サプライヤーの絞り込みはあくまで結果では?
  ④:信頼関係=win-winの関係=対等の関係 だと考えます。
  ⑤:とても重要なことで大賛成。
  ⑥:調達部署が関与することは賛成。ただ「最適なコスト、納期」の判断が難しい。


総じて「あれ、まだやってなかったの!?」 というのが正直な感想です。
ここまで組織が大きくなってしまうと、用意周到に進めないと難航しそうです。

購買や調達部門は受け仕事が多い部署と思われがちですが、こうした発表を見ると改めてその重要性を認識します。

あのトヨタ自動車でさえ電子部品、電気部品の調達に苦労しています。しかし一方でいまなお即納を続ける企業も存在します。
どうしてこんなに差が生じるのでしょうか。

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清水正樹
専門家

清水正樹(調達・購買のコンサルティング)

株式会社ロアゾー・ブラウ

モノづくり企業向けに戦略的な調達・購買をサポートします。生産管理、品質管理、間接部門の業務効率化に精通。それぞれの現場で最適な進め方を提案し、キャッシュフローの改善につなげます。

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