企業探求 2 -APA ホテル-
調達方法を再検討する
ここまで2回、ホテル業界の著名人お二方に私の経験を代弁していただきました。
今回は、日本電産です。
先ごろ日本電産が半導体の調達方法を見直しする、という記事がアップされました。
掲載メディア、サイトによってニュアンスが違いますが、まとめるとこんな感じです。
①事業部、事業会社単位で注文・調達していたものを集約化して集中購買する。
②発注量を増やしてボリュームディスカウントを狙う。
③サプライヤーを絞り込む。
④半導体サプライヤーが協力したいと思える信頼関係の構築を目指す。
⑤技術要求などを盛り込んだ見積依頼の作成体制を構築する。
⑥開発の部品選定に調達部署が関わるよう改め、
高付加価値な半導体を最適なコスト、納期で調達する。
⑦窓口を横浜に据える。
経験に照らして思ったことを書いてみます。
①:注文書を出す部署が複数あるのは業務の重複を招き、早く解決しないといけない。
②:①の結果として自ずと達成できるでしょう。
③:サプライヤーの絞り込みはあくまで結果では?
④:信頼関係=win-winの関係=対等の関係 だと考えます。
⑤:とても重要なことで大賛成。
⑥:調達部署が関与することは賛成。ただ「最適なコスト、納期」の判断が難しい。
総じて「あれ、まだやってなかったの!?」 というのが正直な感想です。
ここまで組織が大きくなってしまうと、用意周到に進めないと難航しそうです。
購買や調達部門は受け仕事が多い部署と思われがちですが、こうした発表を見ると改めてその重要性を認識します。
あのトヨタ自動車でさえ電子部品、電気部品の調達に苦労しています。しかし一方でいまなお即納を続ける企業も存在します。
どうしてこんなに差が生じるのでしょうか。