電子部品調達 2
H.S.コード(統計品目番号)
インコタームズ(Incoterms)同様、H.S.コード(統計品目番号)も世界共通用語です。
このコードは全貿易品目を6桁(+3桁)で分類したもので、2208.30はどこの国でもウィスキーを指します。
この分類番号は万国共通ですが、運用(関税の有無)はお国の事情によりバラバラです。
対韓輸出規制で対象になった「フッ化ポリイミド」は、「3911.90」です。
政府は「フッ化ポリイミド」を禁輸にしましたが、実のところ「3911.90を禁輸対象」にしたという表現が正しいです。
品目統計表の見かた
統計表は、第●●部 > 分類 第▲▲類 になっています。
●●で大別し、▲▲がH.S.コード先頭2文字です。ここまではさほど難しくありません。
海外土産物なら「品名&HSコード」で検索すると先頭4文字までは比較的簡単に判明します。
電子・電気部品、加工品は「機能や性能」、「材料や製造方法」、「用途」で細分化され、
私たち素人では手に負えません。
分からないときは、是非税関に問い合わせましょう。 とても親切、丁寧です。
※通関業務を正しく遂行するために「通関士」という国家資格が存在します。
この判断を誤ると、本来不要な関税が掛かってしまうケースがあります。
一例を挙げると、
成型部品をMold Partと表記するか、Plastic PartにするかでH.S.コードが替わります。
この違いで関税3.9%が掛かります。
INVOICEに記載する品名は簡略化せず、直訳でもいいのでできるだけ図面の部品名を使うようにしましょう。