海外調達で起こること 14 < 返品 ;異品納品 ③ >
取引条件(支払条件)
海外企業との取引では、支払いタイミングを決めるこんな用語が登場します。
①T/T in Advance :前払い(先払い)
②C.O.D.(Cash on Delivery):商品引換払い
③NET ・・days :輸出書類作成日起算・・日後払い
他にも
④「前金30%、出荷時70%」のようなハイブリッド型もあります。
買い手には①→②→④→③ の順で優しくなります。
①:売り手は入金してから作業、準備を始めます。
金型や治具の作製など完了までに時間がかかるものが多いです。
②:売り手は入金確認後、直ぐに発送します。
在庫が手元にあるものを購入する場合が多いです。
オンラインストアでの注文、購入はまさにこれです。
③:売り手は入金を待たずに出荷します。
NET30days と書いてあれば、それは
出荷準備が完了し、運送業者に引渡し依頼した日起算の30日後払いです。
※手元に商品が到着してから30日以内に支払うという意味ではありません。
④:(30:70)が絶対ではなく(20:80)など、交渉次第で変更可能です。
海外の支払いは現金決済一択で、日本のような与信ベースの「支払サイト」はありません。
日本企業と取引経験がある海外企業は、「支払サイト」のことを知っているので
④を提示してくれることがあります。
資金を有効活用するために、厭わず交渉しましょう。
目的は2つ。
・支払いから入荷するまでの期間を短縮する、
・先払い金を少なくする。