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清水正樹

部品調達、生産改善の両面からモノづくり企業を支えるプロ

清水正樹(しみずまさき) / 調達・購買のコンサルティング

株式会社ロアゾー・ブラウ

コラム

海外調達をやってみる⑤ < 為替ヘッジ >

2022年4月27日

テーマ:海外調達

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 並行輸入品

通貨のトリックとコストダウン

  貿易では専ら基軸通貨USDで決済します。
  これはSWIFTコードを持つ全世界の銀行はUSDを扱うことができ、送受金しやすいからです。
  そして通貨が替わればそこには為替が存在し、絶えず変動しています

  よく見る「見積り有効期限一ヶ月」という文言は、海外との取引きでも標準的な記載です。
   ところでその期間中も為替レートは絶えず上下しています。
  そんな状況で売り手が損することはないのかなあ、と他人事ながらとても気になります。

  しかしそこは大丈夫!! 売り手はそんなに間抜けではありません。
  売り手は少々自国通貨が安い方向に振れても
     絶対に損しないように、確実に為替益が出る ように換算していますから。
  
 以前複数の電子部品の代理店から、
  ある時点の為替を基準に20%程度円安になっても損しないように値決めしている
 と聞いたことがあります。

 これは輸入品に限った話ではなく、
 どのように値決めされているか、価格が作られているかを知ることは重要です。

 さらに最初の見積りのようにSGD→USD→JPYとすると、両替が2度生じます。
 為替リスクをヘッジするために両替回数を減らすこともコストダウンの手法の1つです。
 売り手側の現地通貨で支払うと安価になることが多いので、是非お試しください。

 また手元に外貨があれば、国内取引でも積極的にUSDや€で支払いすることも効果があります。

 

モノを売る側の通貨で支払うやり方は、コストダウンの代表的な手法です。

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