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「ありがとうと伝える」が科学的に必要な理由

岩崎吉男

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テーマ:自己啓発

今日は、過去に配信していたメルマガ「ちょっと一言こころの栄養」のようなコラムを書きます。
「ありがとう」は何回でもいうほど自分も幸せになる、とよく言わrれていますが、「どうしてそうなの?」と思われたことはないでしょうか?

「残酷すぎる成功法則(エリック・バーカー著)飛鳥新社」にこういう記載があります。

時間を割いて「ありがとう」と伝える---------- これほど簡単なことを、なぜ私たちはなおざりにしているのだろう?
こうした傾向を、心理学者たちは「快楽適応」と呼び、私たちは「ありがたみを忘れる」と呼ぶ。

あなたが新しい家を買ったとき、生涯で最高に素晴らしい出来事だと思った。とろが1年後、もう屋根の修理が必要になり、とんだ金食い虫だと思う。

新しい出来事による幸せは、決して長続きしない。

そしてこの現象は、何に関しても起こる。

その最たる例がある。ティム・クレイダーという男が休暇中に喉を刺された。傷は、頸動脈をわずか2ミリそれた場所で、彼は命拾いした。

その後の1年は何が起きても平気でいられた。ただ生きて生きているだけで、、幸運だと感じたからだ。喉を切り付けられたおとで、あらゆるネガティブなことがどうでもよくなっていた。

「こんなことで気に病むと思うかい?僕は喉を刺されたんだぞ!」

だが、時が経つにつれ、「快楽適応」が作用し、クレイダーはまたもや渋滞やコンピュータの不具合など、些細なことにイライラするようになった。

生きていることが、再び当たり前になったのだ。

誰もがそうであるように。

そこでクレイダーはささやかな解決法を思いついた。
毎年 ”刺された記念日”を祝うことで、自分がどれほど幸運な男か再認識することにしたのだ。

あなたも同じようなことをする必要がある。
時間を取って、「快楽適応」の状態になっている対象に感謝の念を持とう。

あなたの周囲の人に感謝を伝えよう。時間をとって「ありがとう」を伝えることで、自分がいかに恵まれているか、改めて実感できるだろうし、言われる相手との関係維持にも効果てきめんだ。

ほんの一言、心からの感謝を示すくらいなら、忙しすぎてできないはずがない。言わなくても気持ちは伝わると思うかもしれないが、はっきり伝えてこそ、感謝の魔法がかかる。

と。

なるほど、確かに「快楽適応」はあります。

新しい自動車を買ったときの喜びは、長続きしません。3年もするとまた別の自動車が欲しくなります。

まあ、物であれば、買い替えてしまえばいいのですが、

人との縁は、一度切ってしまえば、買い戻すことはできません。

人は、決して一人では生きていけませんから、やはり、機会を見つけては、

「自分が生きていけているのは、周囲のおかげ」

「生きているだけでまる儲け」

と思い直し、そう思ったら、「ありがとう」と伝える。

皆さん、やってみましょう。

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