既存外壁の種類と状態によって下地処理と下塗りが変わってきます
新築物件を購入して数年でベランダの土間が剥がれてくることがまれにあります。
原因としては、中塗り後のサンディング(表面に傷をつけて密着性を高める作業)不足やトップコートに硬化剤を添加しすぎたなどが考えられます。
門下塗装では塗り替え工事を任せていただくときには、費用は掛かるのですが最善の方法で防水し直すことをお勧めしています。
見積もりの時には少し剥がれている程度でしたが
塗り替え工事の時に高圧洗浄機で洗浄するとかなりの既存トップコートが剥がれました。
以前は門下塗装でも出来るだけトップコートの塗膜をはがし、サンディング(表面に傷をつけて密着性を高める作業)をしてからプライマーから正規の工程でFRP防水を行っていました。
しかし数年で浮きが発生することがあったため、現在では素地のやり直し(既存防水層の上にケーカル板を貼り付ける)をしてからFRP防水を再施工するようにしています。ちなみに浮きの発生したベランダは今回の工法で無償でやり直しました。
大工さんに来てもらいケーカル板を増し貼りして、面木という三角の部材とコーキングでコーナーの隙間を詰めたら素地のやり直しは終了です。
ここからは新築仕様のFRP防水を防水屋さんに任せて行います。
まずは密着させるためのプライマーを塗り、グラスウールを貼り付けます。
2液型のエポキシ樹脂は硬化乾燥が非常に速いので1日で何工程も行うことが出来ます。
グラスウールを貼り付けた樹脂が乾燥したら、中塗りの樹脂を塗ります。
もう少し気温が高ければ乾燥を待って次の工程に進めるのですが、この日は寒かったので無理せずに翌日に続きを行いました。
トップコートを塗る前に電動サンダーを使ってサンディングをしたのですが、写真が取れていませんでした。
水切り金物のコーナー部分から水が入らない様にシーリングも行いました。
トップコート乾燥後にエアコンの室外機を戻してベランダ土間の防水工事は完了です。
門下塗装はあくまで塗装屋ですので塗装以外の工事は基本的に協力業者に依頼します。建設業には多種多彩の職業があります。それぞれが専門職ですので餅は餅屋、しっかりとした技能と知識を持った職人に任せた方が良い工事になると私は考えています。