既存外壁の種類と状態によって下地処理と下塗りが変わってきます
これまでは通常の塗料で塗りつぶしての塗り替えしかできなかったピーリング軒天の塗り替えについて書いてみます。
まずはピーリング軒天とは何か?わからない方もいらっしゃると思います。最近の新築住宅では軒天ボードが使用されているので、ほとんど使われていないのですが、軒天に貼られた木目の入った板のことを言います。木目があるといっても木製の物と合板に木目をプリントした物を貼り付けたものとがあります。これらの見分けは素人では難しいです。
今回ここに書いてくのは木製のピーリングの塗り替えについてです。
未塗装または防虫防腐塗料のみで塗られている軒天の場合は漂白し、再度防虫防腐塗料で塗り替えるか着色し外部用クリヤー塗りで木の感じを残した仕上がり出来ます。
問題になるのは傷んでしまって色むらが出ていてしかもクリヤーがかかっているピーリング軒天です。木部に着色するには着色材を木に吸い込ます必要があるのですがクリヤーがかかっていると吸い込みがありません。そのため表面のクリヤー塗膜を剥離しないと着色できないのです。しかも天井の塗膜を剥離するのは至難の業です。したがって下塗り1回・上塗り2回塗りで通常のペンキを使った塗りつぶしての塗り替えが一般的です。
今回の塗り替えに使用した塗料は和信化学の木材保護塗料ガードラックアクアで、この塗料は水性で臭いがほどんどなくしかも高耐久で剥離などが非常に起きにくい塗料となっています。また隠ぺい性が高く元々の色より薄い色で仕上げることが出来るのも大きな特徴です。
半造膜タイプの塗料のため木目がきれいに出るという仕上がりではありませんが、塗りつぶしの仕上がりとは違いピーリング軒天らしい仕上がりになります。
門下塗装では、このガードラックアクアをウッドデッキや木製のベランダ手摺壁や手摺の塗り替えにもよく使用しています。