英文記事を読む:文科省調査 「発達障害 8.8%」と言うが「発達障害」の定義が。。。

TEX 二井原

TEX 二井原

テーマ:英文記事


本記事は独学・国内学習による
英検1級保持者が書きました。


次はある人物の幼少期のエピソードに関する記述です。

幼児期は5歳ごろまで言葉をほとんど発さず、
その後も言葉による表現が著しく苦手だった。

話しても異常にスローな話し方で、両親共に
知的障害【Dyslexia, Mental disability】では?
と考えた。

小学校時代には、
単語のスペルを間違えることも多くみられ、
暗記を必要とする歴史や語学などの科目はかなり苦手であった。
試験全般の結果など非常に悪かった。

9歳になっても適切な言葉を使って文章を作ることが
できなかった。


体を動かすことを極端に嫌がり、
ほかの子どもたちと遊ぶことを苦手にしていた。
そのため一人で家で本を読んだり、
空想にふけっていた。


現代なら「発達障害」に当てはまるのではないでしょうか。
この人物は、アインシュタインです。



「発達障害」の生物学的マーカーはありません


精神科医の中には「発達障害」は誤診が多いことを
誠実に認めている良心派の方々もおられます。

発達障害「専門医の多くが誤診してしまう」理由

そもそも白黒つけられる簡単な症状ではない
岩波 明 : 精神科医
実のところ、著名な精神科医や発達障害の専門医であっても誤診がまれではありません。例えば「うつ病と診断したけれども、発達障害だった」「ASDだと診断したが、本当はADHDだった」などということは、しばしば見られています。
もちろん、私たち自身の診断が絶対に正しいということはありませんし、誤った判断もあることでしょう。



ではどうやって「発達障害」と認定したのか?

学校の先生が決めます。

もちろん主観で決めます。
実際に私はいくつかの高校に出講して来た経験があり、
教師の知り合いもいます。
知る限りこの状況に教師側が問題意識を持っていません。
彼らは、例えば
忘れ物が多い
とかの理由に基づき、
自分の判断で「発達障害」認定をします。


ちなみに私は、小学校の頃から勉強が苦手でした。
特に暗記能力が生まれつき極端に低いのです。

忘れ物も多く、集中力も維持できません。
国語だけは人並にはできたと思います。
当時は「発達障害」という言葉は無かったはずです。
これが良かったのか悪かったのか分かりません。

ずっと落ちこぼれでしたが、
自分の可能性を信じ抜いたとは思います。
それは今でも変わりません。

英語の勉強に関しては
常に絶望しながら、それでも365日努力し続けています。

でも、自分が「発達障害」だと認定されていたら、
英語に賭けて努力を継続することは出来なかったでしょう。

次は政府広報による「発達障害」の定義です。
[https://https://www.gov-online.go.jp/featured/201104/#secondSection]

発達障害って、なんだろう?

政府広報

2021年12月2日
「発達障害」とはどんな障害?
発達障害は、脳機能の発達が関係する障害です。
発達障害がある人は、コミュニケーションや対人関係をつくるのが苦手です。また、その行動や態度は「自分勝手」とか「変わった人」「困った人」と誤解され、敬遠されることも少なくありません。その原因が、親のしつけや教育の問題ではなく、脳機能の障害によるものだと周囲の人が理解すれば、接しかたも変わってくるのではないでしょうか。

ここでは、発達障害のある人を理解するために、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害など、主な発達障害の特徴を紹介します。なお、発達障害は、複数の障害が重なって現われることもありますし、障害の程度や年齢(発達段階)、生活環境などによっても症状は違ってきます。発達障害は多様であることをご理解ください。


上記は政府による「発達障害」の定義です。
いや、
「発達障害を定義しようとしている公文」
です。
この説明の問題は、

指摘された症状?
いや、特性が
私自身を含めてほぼ地上全ての人に当てはまる


とも言えてしまう点です。

大人はもとより人生の多感な時期に

「コミュニケーション・対人関係 得意でぇーす♪」

などと言ってる子がいたら、むしろ心配すべきでしょう。

そもそも「発達障害」の定義は無いのです。
その事に触れたくないために、
煙に巻くような文面で逃げているのです。

次は [国立障害者リハビリテーションセンター] の定義。
[http://www.rehab.go.jp/ddis/understand/whatsdd/]

発達障害とは

 ここでは、発達障害の概要について説明します。
 発達障害者支援法において、「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」(発達障害者支援法における定義 第二条より)と定義されています。

 これらのタイプのうちどれにあたるのか、障害の種類を明確に分けて診断することは大変難しいとされています。障害ごとの特徴(とくちょう)がそれぞれ少しずつ重なり合っている場合も多いからです。また、年齢や環境により目立つ症状がちがってくるので、診断された時期により、診断名が異なることもあります。

 大事なことは、その人がどんなことができて、何が苦手なのか、どんな魅力があるのかといった「その人」に目を向けることです。そして、その人その人に合った支援があれば、だれもが自分らしく、生きていけるのです。


気が付きましか?
政府広報と全く同一の画像を用いて定義しています。
いや、
まるで定義してるかのように意味の無い文面を書き連ね
苦心惨憺しています。

「勇み足」でしょう。
くしくも、医師が診断出来ないことを自ら暴露しています。

障害の種類を明確に分けて診断することは大変難しいとされています。障害ごとの特徴(とくちょう)がそれぞれ少しずつ重なり合っている場合も多いからです。また、年齢や環境により目立つ症状がちがってくるので、診断された時期により、診断名が異なることもあります。

医師が診断できない「学習障害」を学校の先生が、

およそクラスで3名が発達障害

と「認定」し文科省が結果数値をまとめて公表しているのです。

これを各メディアが無批判に報道しています。
各王手新聞社、テレビ局、通信社の報道によって、
自分の子供が「発達障害」であると誤認する
保護者が出てしまうというリスクを考えて欲しいのです。
実際に、成績がクラスで下から3名に位置している子供は
「発達障害」認定されている可能性が高いです。

そこで、
各大手新聞社、テレビ局、通信社へお願いしたいのです。
社会的影響を考慮し
「発達障害の調査」を報道するならその前に
「発達障害の定義」
をして欲しいのです。
この定義を
【学校】【文科省】【メディア】
がスクラムを組んでごまかしているのではないでしょうか。

上記、国立障害者リハビリテーションセンターの文面に
「発達障害者支援法」という文言が出てきます。
28条までダラダラ続く条文にも
「学習障害の定義」がありません。
[https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main/1376867.htm]

「学習障害」の定義があるなら、一行で事足ります。

国立障害者リハビリなんちゃらの定義:
「発達障害」は「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」(発達障害者支援法における定義 第二条より)と定義されています。

これが定義だとすると、

★自閉症
★アスペルガー症候群
★その他の広汎性発達障害
★学習障害
★注意欠陥多動性障害
★その他これに類する脳機能障害

が定義できている前提でなければなりません。
これらの定義がなければ要するに、
何にも言っていないのです。
自ら掲げたイラストで、上記疾患の分類範囲が被っています。
なぜか。

・発達障害
・自閉症
・アスペルガー症候群
・その他の広汎性発達障害
・学習障害
・注意欠陥多動性障害
・その他これに類する脳機能障害

の定義が無いために分類不可であることに起因します。
これをごまかさず、客観指標(=定義)を定めたうえで、
法整備や文科省の実態調査発表がなされるべきであると
指摘します。

以上、現状の認知能力測定には問題があることを見て来ました。
ここからは私見で代案提示します。
無論、完璧な手法は存在しませんが、
より測定精度を上げた調査は可能です。

認知能力を客観的に測定するために
広く使用されている方法の1つとしてIQテストがあります。
このテストは一般的に認知能力のさまざまな
側面を測定するために設計されており、
数学的・言語的・空間的推理能力などを含む
課題を提供します。

WAIS(Wechsler Adult Intelligence Scale)や
WISC(Wechsler Intelligence Scale for Children)
などの一般的なIQテストは、
一定の信頼性と妥当性・再現性を持っています。

実際、このテストは、
人口統計学的なデータとの比較や、
医療現場で脳の損傷などにおける認知能力の変化を評価測定
する際に世界的に広く使用されています。

ただし、完璧な測定法はなく、IQテストも
・文化的偏り
・個人差、
・測定限界
などの要因により、
全ての認知機能側面を正確に測定することは難しいとされます。

その他の測定方法としては、
・脳機能のイメージング
・認知心理学の実験
・コンピューターベースの認知タスク
なども世界的に広く使われています。
もちろんそれぞれに測定限界や解釈の問題が存在します。
こうした現状を考えると、
最も精度が高い測定法に依存するよりも、
複数の手法を組み合わせて認知能力を総合的に評価する
ことが客観性の担保につながるはずです。
よって社会的意義、教育現場の負担軽減の観点からも
有益であると考えます。



英文記事を見る前にこちらもぜひ見てください。

アインシュタインの名言


If you can’t explain it to a six year old, you don’t understand it yourself.
もし、君が6歳の子にそれを説明出来ないなら、君自身それを理解出来ていない。

I have no special talent. I am only passionately curious.
私に特別な才能はない。私は熱烈に知りたがりなだけなのです。


The true sign of intelligence is not knowledge, but imagination.
本当の知性の徴候は知識ではない、想像力です。


Life is like riding a bicycle. To keep your balance, you must keep moving.
人生は自転車に乗るようなものだ。バランスを取るためには、あなたは動き続けなければならない。


If you want to live a happy life, tie it to a goal, not to people or things. 幸せな人生を送りたいなら、それをなんらかの目標と結びつけよう。人や物とではなく。


3 kids per class in Japan may have developmental problems

クラスに3名は発達障害の疑い

TOKYO (Jiji Press) — Three per class of 35 students in elementary and junior high schools in Japan may have developmental problems such as an attention-deficit hyperactivity disorder, an education ministry survey showed Tuesday.

The proportion of regular class students believed to have developmental disabilities came in at 8.8% of the total in the survey conducted in January-February, up from 6.5% in the previous survey in February-March 2012.

The figure is the share of students judged as having significant difficulties by the ministry based on reports from teachers on sampled students’ learning and behavioral characteristics, not doctors’ diagnoses

The rise in the proportion of students with developmental disorders came as increased awareness among teachers and parents led to more attention for such previously overlooked difficulties, a ministry advisory panel said.

For high schools, the share of students with possible developmental disabilities stood at 2.2%.

The latest survey covered some 90,000 students sampled from public elementary, junior high and senior high schools across the country. Valid responses came from 84.6% of respondents.

The proportion of elementary and junior high school students with difficulties who are judged by their schools as needing special support came to 28.7%, up 10.3 points from the previous survey.

The survey also found that only 10.6% of elementary and junior high school students with possible developmental disabilities are taking special education classes, though the figure was up 6.7 points.


● developmental problems: 発達障害
● attention-deficit hyperactivity disorder: 注意欠如多動障害
● education ministry survey: 教育省の調査
● regular class students: 通常のクラスの学生
● developmental disabilities: 発達障害
● ministry advisory panel: 省の諮問パネル
● high schools: 高校
● public elementary, junior high and senior high schools: 公立の小中高校
● valid responses: 有効な回答
● special support: 特別支援
● special education classes: 特別支援教育のクラス


【東京(時事通信)】―― 教育省の調査によると、日本の小中学校の1クラスあたりの35人のうち、発達障害や注意欠如多動障害などの可能性を持つ生徒は3人いる可能性があることが火曜日に示されました。

1月から2月に実施された調査では、通常のクラスの学生の中で発達障害と考えられる割合は、前回の2012年2月から3月の調査の6.5%から8.8%に上昇しました。

この数値は、教育省が先生たちからの報告に基づいて判断した学生の学習と行動の特性に大きな問題があると考えられる生徒の割合であり、医師の診断ではありません。

教育省の諮問パネルによると、発達障害を持つ生徒の割合の増加は、以前は見過ごされていた困難について、教師や保護者の間での意識が高まり、より多くの関心を引き起こしたためだと述べています。

高校生では、発達障害の可能性を持つ生徒の割合は2.2%でした。

最新の調査は、全国の公立小中高校からサンプリングされた約9万人の生徒を対象としています。有効な回答は回答者の84.6%から得られました。

困難を抱える小中学生の中で、学校が特別な支援が必要と判断した割合は28.7%で、前回の調査から10.3ポイント上昇しました。

調査では、発達障害の可能性を持つ小中学生のうち、特別支援教育のクラスを受講しているのはわずか10.6%でしたが、この数値は6.7ポイント増加しています。





今後も英語学習に関わる情報、体験談を発信していきます。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

TEX 二井原プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

TEX 二井原
専門家

TEX 二井原(英語講師)

英語パーソナルジム HIET(ヒート)/ High Intensity English Training

★英検1級所持の代表自ら個別指導★ 難関大合格 ★ 英検合格 3~1級合格 ★ TOEIC 900 突破 ★ たった一人の生徒さんに完璧に合わせたプログラム

TEX 二井原プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

英検1級取得者によるオンライン個別指導のプロ

TEX 二井原プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼