英検1級受験で思うこと

TEX 二井原

TEX 二井原

テーマ:英検


本記事は独学・国内学習による
英検1級保持者が書きました。

昨日、英検1級受験しました。
数年ぶりの受験を経て、
改めて英検1級の重みを感じた光景がありました。
それは、受験者の年齢です。
1次試験では20代に見える受験生もいますが、
昨日は明らかに全員40代以上でした。

つまり、
英検1級1次試験を突破して、
2次面接会場に到達するまでに、
皆が何年もかかっているのです。

人によっては何十年もかけて
ようやく英検2次面接の場に来るのです。
要するに、僕たちは

「諦めなかった戦士」

なのです。


1年や2年で英検1級には普通は至りません。
英語系 youtuber 達は天才なのです。
または、
海外生活やインタナショナルスクールなど
特殊な環境に身を置いたことを伏せている
と考えます。
英語力の成長速度が絶対にありえない。
人間離れしてるのです。
ステロイドでドーピングした
ボディービルダーみたいなもんです。
見極め方は難しいのですが、
発音が良すぎる人って怪しいですね。
たぶん「成りすまし純ジャパ 」です。
彼らが推奨する学習法を
真に受けると自分の才能に絶望してしまうので
注意が必要です。


話を元に戻します。
英検1級2次面接会場の受験生は皆、
一見したところ 40代50代60代でした。
諦めなかった人達だけでした。
僕の隣におられた女性は、
かわいらしいおばあちゃんでした。
70歳後半ではなかろうか。
その凛とした態度の背景に、
人生が垣間見えるのです。
実に美しい光景でした。


僕は、朝6時に出発、
山陽電車、JR、地下鉄御堂筋線、
タクシーを乗り継いで、
大阪大学箕面キャンパスに行きました。
多くの受験生は近畿在中であっても
近隣のホテル宿泊で試験に臨まれて
いるはずです。
たいへんな労力です。


今、自身を失っている英語学習者の方々。
どうか諦めないでください。
僕自身、今でも日々敗北感に苛まれています。
倒されても何度でも立ち上がって、
一緒に英検をシバキ倒しましょう!
僕も英語学習を続けていきます。


さて、
ここから実際のテスト内容を参考として詳述します。

5個のトピックが書かれたカードを渡されて、
ザっと見ます。
10秒で選択し、スピーチの準備に50秒をかける。
これが鉄則ではありますが、決めれないものです。
最終的に次の2個で迷いました。

①「現代社会はバイアス無き情報発信を難しくしているか」
②「他国への介入は重要であるか」

②に決めた時点で50秒程使ったので、
考えながら話し出すしかありません。
②のトピックは
「経済制裁は重要か」
「国連の機能はどうあるべきか」
などで論点整理した引き出しから組み立てる感じです。
僕のスピーチの概要は、

1. 他国への介入は必要・軍事介入も必要
2. 圧制や非民主主義体制から市民を保護すべき局面がある
3. 世界の安定には国際的協力によるアクションが必要

沈黙してしまうことなく、
2分経過の合図後もあえて話し続けました。

質疑応答、

【試験管】
あなたは国際問題に介入すべきと言いました。
介入すべき具体的事象を挙げてください。

【返答】
ウィグル自治区で少数派のウィグル人が弾圧されています。
実際、
主要西側諸国が議会で非難決議の声明発表をしています。
人権侵害の明確の証拠があるため、人道保護の観点から
国際的なアクションを取るべきです。
現状は国際条約に明記された基本的人権の保護に抵触していますが、
基本的人権の根本原理は人類が一連の戦争と血の代償を経て
学んだ英知であり教訓です。
普遍的価値を共有するはずの国連加盟国はこれを遵守すべきです。

【試験管】
核兵器所有は認めるべきですか。

【返答】
核兵器はその抑止力により、安全保障上必要不可欠であり、
世界の安定と平和につながります。
実際、核保有国が他国から攻撃されたことは歴史上一度もない。
これは核兵器による抑止力効果の明確な証拠です。
よって、
現実論として核兵器維持は必要悪として捉えるべきです。

【試験管】
日本では若者は国際情勢に興味を持っていますか?

【返答】
分かりません。(試験管・笑い)
ただ、そうあって欲しいとは思います。
グローバル社会、相互依存関係において、
いかなる国家も
「孤立した存在」
として存続することは不可能であるからです。



以上で終わりました。
間髪入れずにレスポンスできたと思います。
また、沈黙もなかったので
なんとか合格したと思いました。
もちろん、能力判定は試験管なので
なんとも言えません。

また、最初のスピーチは具体例を入れていなかったこと、
「べき論」で押し切ったものの、
質問が「可能性」を問うものであったなら
的を外しているので0点もありえます。
焦った状況でトピックを正しく読むのは難しいものです。

仮に落ちたらどうするか。
次回、シバキ倒す。

最後に、
僕自身は4技能の中でスピーキングが最も苦手です。
つまり、英語学習者の典型です。
オンライン英会話はやったことがありません。
戦略として、2次面接では「知識がモノを言う」
という前提に立つためです。
限られた時間を
「スピーキング慣れ」に投下するのではなく、
「問題分析と論点整理」に費やしたいのです。
よって、過去問分析のうえ、出題予想テーマを
抽象的に抽出し、論点整理する。
これをキチンとやれば、面接で押し黙るような
事態に陥らないないと考えます。

とは言え、スピーキングは途方も無く難しいです。
瞬時に内容・語彙・文法・表現を考えて発話し続ける
極限の技能だと思います。
外国語のスピーキング力は努力で獲得できる
「魔法」であり「超能力」なのです。

違うでしょうか。

今後も英語学習に関わる情報、体験談を発信していきます。

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TEX 二井原
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TEX 二井原(英語講師)

英語パーソナルジム HIET(ヒート)/ High Intensity English Training

★英検1級所持の代表自ら個別指導★ 難関大合格 ★ 英検合格 3~1級合格 ★ TOEIC 900 突破 ★ たった一人の生徒さんに完璧に合わせたプログラム

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