ピアノの譜読みは両手で!
最近、新人のコンサートや知人の発表会に伺って、
一番気になったのは、ステージでの歩き方やお辞儀の仕方です。
私が子どもの頃は、発表会のたびに先生からお辞儀の仕方の練習がありました。
また、先生への花束の贈呈なども、花をお客様の方に向けて持ち、先生にお渡しすることなどを、子どもの頃何度も練習致しました。
ですので、大人になってから、ステージであまり困ることはありませんでした。
「カノンピアノ」の生徒さんは発表会に出る前は、
小さな生徒さんは1か月前から、大きな生徒さんも1~2回、レッスン室でお辞儀の練習を致します。
小さな頃に習わないと、大きくなってからは誰も教えてくれません。
音大でも習いませんし、第一、大学の先生方が気になっていないのかも知れないと思えるぐらい、みんな出来ません。
大きなホールで弾く場合は、ピアノの所まで、速めですが優雅に歩いていきます。
急がず「✖印」の所で行って、まずお客様の方を見ましょう。
ステージに一歩踏み出したところから、お客様は弾く人を見ています。
朗らかな感じで出ていくのが良いでしょう。
来て下さっている人の顔を見るのが怖いな!・・と思ったら、大抵ホールの後方にある「非常口」を見ましょう。
ホールの後ろに大抵非常口はありますから。
1、2で「非常口」を見て、3,4でお辞儀(浅くなく深くなく)、5,6でもう一度「非常口」を見る。
ぴょこんとするお辞儀は絶対にしてはいけません。
全体に自信にあふれた感じで出ていきましょう。
次は決してお客様にお尻を向けないように気を付けましょう。
椅子の高さを変えるときも、お客様に背中を向けないようにします。
ピアノ椅子の高さは大切です。
一度座ってみて、それでも自分にしっくりとこなければ、もう一度やり直しましょう。
椅子の高さやピアノまでの距離を中途半端にしてしまうと、いつものように弾けません。
リハーサルがあるなら、前の人の椅子の高さと自分の椅子の高さを見ておいて、
ピアノとの椅子の距離を見ておくように指導することが大切です。
ピアノと椅子の距離もまた大切なことです。
また、ドレスの人は、必ずお客様の方のドレスがきれいに見えるようにしましょう。
ドレスがぐちゃぐちゃになっていては、とても残念です。
弾き終わったら、
例え上手く弾けなかった時でも、
そんなそぶりを見せてはいけません。
堂々とお辞儀をして、急がず舞台袖に戻って来ましょう。
舞台袖にしっかりと入ってしまうまで、ふざけないこと。
見えていますよ。
ステージへの出方も判らず、もぞもぞしてしまうのは、
これは先生の責任ですね。
教えていないからでしょう。
ステージマナーは本当に大切です。
また、生活のすべてに生かすことができるのですよ。
宜しければホームページもご覧ください。
芦屋市のピアノ教室「カノンピアノ」
https://canonpiano.com