悲劇は喜劇より偉大である。
AIで作文
愚息が学校の作文の宿題を『AIで書いた』と言ったので、思い切り叱りつけました。
理由は簡単です。作文なんぞ『自分で考えて自分の言葉で書くもの』だからです。『時代の流れ云々』ではありません。
少し前にビジネス関係のWEBセミナーを受講しました。講師が『文章はAIに書いてもらい、最後に人の目が入れば良い』などと言っていました。
そんなことできる人?どれくらいいるのでしょうか?
少なくとも私のような無精者には到底無理です。
世の中の人々は私と違って、さぞかし皆様真面目で几帳面、後でしっかり見直すような優秀な人たちばかりなのかもしれませんが…
私なんぞ、それらしいものが出来上がると、もうそれ以上何もする気にはなれませんが…
(AI=阿保いい加減にせい!なのか?)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5189467/
てなことで、愚息にはそんな性格も遺伝しておりますから、AIが作った作文を後でチェックすることなんぞやるはずもありません。
詐欺師の道具に???
なぜここまで危機感を感じたか?ですが、ズバリ『AIを使った詐欺師が横行している』からです。時の流れとともに数も増えていく一方です。
例えば、補助金の報告書類をAIに全てさせていた人がいました。確かに字数は埋まり、それらしいものができていましたが、内容を精査すると完全に的外れで、実体とは随分かけ離れたものでした。それでも報告書は受理されたようです。こんなことがまかり通っているのです。そして補助金は私たちの税品から支払われているのです。
このようにAIと言えば、ITに長けている若年層が悪用しているように思われがちですが、どうやらそうでもないようです。
かなりの年配者でも『AIを使って作った!』というパワーポイントの資料の投影を見ることも多くなりました。
年配者にとって『AIが使える』ことは自慢すべきことなのでしょう。
しかも下手に経験が豊富なだけに、浅知恵、悪知恵とAIが融合すれば、悪質度はどんどん高まる一方となります。
最近も『4種類ものAIを使って作成した!』と誇らしげにしていた人がいました。プレゼン資料も10ページ以上に文字がぎっしり詰まった見たところ立派なものでした。ところが、良~く見ると肝心の中身は90%以上全く意味がないもので、有用な部分を探すだけで一苦労、実際には使える部分はどこにもなく、ひたすら文字を埋めたものでし。当然のことながら、作成した(AIに作成させた)本人も中身について全く理解していない有様でした。
(『未経験に臨んだ』といふ『経験』)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5199985/
となると、聴衆が門外漢となればしめたもので、講演後に横に座っていたおそらくITにはあまり詳しくない参加者が『これは素晴らしい!AIって凄いね!』という声を耳にした時には体全体の力が抜けました。
補助金を出す側が!?
実は上記補助金の報告書類をAIに全てさせていた人、大企業リタイヤ組で、事もあろうに補助金を出す側の財団のコーディネーターでした。
さすがに補助金を出す側が虚偽の報告書???を作るとは、真に信じがたいものでしたが、識者に聞くと、『今回の場合が該当するかどうか?知りませんが、この種のコーディネーターというのは給与体系に出来高払い制が導入されていることが多く、無理くりでも「成功例」件数を積み上げないといけない仕組みになっていることが、今回のようなことの誘因になっている場合があるようです。』ということでした。
大企業リタイヤ組、要注意です。
(大企業リタイヤ組にご用心!)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5186642/
やったもん勝ち?
更に最近ではセミナー企画会社も『AI』というキーワードが大好きなようで、AI関係の講演が目白押しです。
逆に、AIに否定的な立場を示すと、講師の依頼も全く来なくなります。
実際、セミナーの講師を頻繁にやっている人、いわゆるセミナーで名を馳せている人、複数から聞いたお話です。
SDGsなど、どう見ても専門外、全く経験がないと思われるような内容で講演していたので、尋ねてみると、面白いほど同じ答が戻って来ます。
『AIを使えばその分野に疎くても、それらしい資料も作れるし、適当なお喋りぐらいはできる。』
『今はWEBの講演で質疑応答はほぼ無いし、後で名刺交換などしないから受講者からいろいろ突っ込まれることもないので、何もバレない。やったもん勝ちや!』
でした。
(今やセミナーもエンターテイメント?)
https://mbp-japan.com/hyogo/banyohkagaku/column/5208868/
あくまでも私見ですが、こんなずさんなセミナーに数万円も払うの???こういうのを『詐欺』と言うのでは?と思ってしまいますが…
もちろん、費用対効果は受講者、あるいは受講させた上司、更には雇っている会社の価値観ですので、当事者が満足すれば良いだけの話ですが…
てなことで、私が流されやすくて無精者である以上、愚息のやったことは非常に危険と感じましたので、最初が肝心、物凄くきつく叱りました。将来あんな晩節を汚しまくるようなジジイになってはアカン!



