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リノベーション済みの住宅を選ぶときには、気をつけておきたいポイントがあります。「既存住宅売買瑕疵保険」という難しそうな保険も出てきますが、重要な点ですので、ぜひお読みいただきたいと思います。
リノベーション済み中古住宅の選びかた ~その1~
リノベーション済みの中古住宅を選ぶ際、まず確認したいのは「設計図面」「施工中の記録」「補修履歴」の3点です。
◆「設計図面」……間取り図だけではなく、工事用の図面が残っているといいですね。
◆「施工中の記録」……施工中の現場写真など。
◆「補修履歴」……いつ、どこを、どう修理したかがわかると、現状のチェックに役立ちます。
ただ残念ながら、設計図面等が残っている住宅はそう多くはありません。しかし、以上3点があるかないかを確認することが、まず大切です。
リノベーション済み中古住宅の選びかた ~その2~
中古物件の見学に行かれる方は、まず、間取りや設備の使い勝手などをご覧になりますが、同時に、ドアや窓の建て付けもチェックしましょう。
動きが鈍かったり、隙間が大きくあいている場合、構造上の問題が考えられます。浴室、キッチンなど水まわりの床面チェックも重要です。水分でぎしぎししていないか、床が傾いていないかチェックしましょう。
また、リノベーション済みの住宅は壁のクロスなども新しくしていますから、見た目は新築と変わりません。しかし、結露によるカビや雨漏りの跡が隠されているだけ、ということもあります。結露や雨漏りがあったか、どこをどう直したか、不動産会社にしっかり確認することが大切です。コンセントの数や配置のチェックもお忘れなく。
既存住宅売買瑕疵(かし)保険
「既存住宅売買瑕疵(かし)保険」とは、既存の中古住宅を対象にした「瑕疵(かし)=欠陥」に対する保険制度です。
住宅を購入者に引き渡す前に、専門の第三者検査員(建築士)が検査を行います。この検査で問題がない場合、保険に加入することができます。
しかし、問題がある場合は、問題箇所の補修・修復が必要になります。つまり、この保険がついている物件は「安心していい物件」ということになるわけです。
購入後に瑕疵(かし)が発見された場合は、補修費用について売主(宅建業者や個人)、検査会社に保険金が支払われ、補修を確実に行なわせることができます。
万一、検査会社など事業者が倒産している場合は、住宅の購入者に直接、保険金が支払われる仕組みになっています。