個別株と株式ポートフォリオ
お客さまにお伝えしたいこと
- 数は少ないがインデックスファンドを上回る実績を上げているアクティブファンドも存在する
- 運用する対象を探す際に重要なのはコストに見合った優れたファンドを探すこと
- 私たちアンバー・アセット・マネジメントは中立的な立場で資産運用のプロの視点から優れた運用商品をご案内している。
【インデックスファンドとは】
インデックスファンドというのは、あらかじめ決められたルールによって算出されたインデックスと呼ばれる指数に連動することを目指すファンドです。
様々なタイプのインデックスが存在しますが、流行りのインデックスは日本株のTOPIXや日経平均株価、グローバル株のMSCIワールドインデックスなど、株式の市場平均を表している指数が代表的なもので、先ほど挙げた中でも日経平均株価は聞いたこともある方も多いのではないでしょうか。
そういった指数の動きに沿った成果を出すことを目指すファンドをインデックスファンドといいます。
それに対してアクティブファンドは、市場平均などの目安となる指数を上回る成績を目指すファンドです。
昨今ではインデックスファンドが人気となっていますが、一般社団法人投資信託協会による日本の投資信託の残高とインデックスファンドの割合の推移を示したグラフで確認すると、2024年では残高は140兆円を超えて、赤い折れ線グラフで示しているインデックス型の割合は、2013年では9.2%だったのが、2024年では35.6%と着実に残高とシェアを高めていることがわかります。
【インデックスファンドに対する誤解】
このように人気のインデックスファンドですが、いろいろな誤解があるかと思います。
詳しくお話しすると数限りないのですが、ここでは代表的な次の二点について採り上げます。
信託報酬や販売手数料の安さのみを追求して、ノーロードと呼ばれる販売手数料が無料で信託報酬が低い投信以外を最初から除外して、アクティブ運用は必要無いと考える風潮が典型的なものだと思います。
一点目の前提にもなっているのですが、インデックス運用はどれも同じだと認識されていることです。
二点目については別の投資コラムで詳しく取り上げていますので、ここでは一点目のアクティブ運用は必要ないのでは?という点について詳しく取り上げたいと思います。
まずはアクティブファンドについて、実際に市場平均のリターンを上回っているかについて確認してみます。
日本株を対象としたファンドでは、2025年3月末時点で運用期間が10年を超えるアクティブファンドで市場平均を上回っているのは約4割となっています。
グローバル株を対象としたファンドでは、同様に市場平均を上回っているのは1割未満です。
実際にリターン順に並べると、大半のアクティブファンドが市場平均を下回っていることがわかります。

【賢いファンドの選び方】
確かに、2025年3月末時点で過去10年間のリターンで日本株ファンドの約6割弱、グローバル株ファンド約9割強が市場平均となるTOPIXやMSCIワールドインデックスのリターンを下回っていました。
そのため、株式市場の平均を目指すインデックス運用を選ぶこと自体は基本的には賢明な判断だと思います。
ただし、見方を変えると、市場平均を上回るパフォーマンスを上げているアクティブファンドが存在しているということも事実です。
ここで重要なのは、インデックスファンド又はアクティブファンドなのかやコストだけで判断するのではなく、コストに見合った優れたファンドを探すことだということです。
実際に金融庁もレポート(*)で「アクティブ運用は調査活動により中長期的な視点で成長性の高い企業を発掘し、選別するという重要な価格発見機能を担っている」
「資産運用会社による今後のアクティブ運用の拡大に向けた努力は、我が国資本市場の活性化につながる」というように、アクティブ運用の意義と役割についてコメントしています。
(*)(出所)「資産運用業高度化プログレスレポート2023」(金融庁)P28・P29より抜粋
https://www.fsa.go.jp/news/r4/
でも、実際に優れたファンドを探すことができるのかと心配するのも当然だと思います。
優れたファンドを選ぶポイントというのはいくつかありますが、大きな助けとなるのは優れたファンドを選択する材料となる根拠を示すことです。
その一つの方法として、資産運用のプロの目利きで厳選したファンドを活用することが着実な一歩につながるかと思います。その際に、お客様が優れたアクティブファンドやそれに相当する運用と判断できる説得力と信頼性を支える要素として、以下の三つがあります。
一つ目は、厳格な選定プロセスです。優れたアクティブファンドは、確固たる運用哲学に基づいた投資判断のプロセスがしっかりと固まっており、それを分析やレビューで見極めることです。資産運用のプロの視点によるファンドの目利きがお客様の選択に対しての助けとなります。
二点目は客観的な情報提供です。運用の不振時やファンドマネージャーの交代などのイベントに際して、お客様に資産運用のプロによる客観的な見解を伝えることです。それにより、足元の動きに惑わされずに、中長期的な視点で運用を継続するための拠り所にすることができます。
三点目は中立的な選定であるということです。すなわち、販売会社の都合で販売されているファンドではないということです。中立的な立場でファンドが選定されていて、販売する側にインセンティブがあるような仕組みではないかということです。
これらにおいて、私たちアンバー・アセット・マネジメントでは中立的な立場で資産運用のプロの視点から優れた運用商品をご案内しています。
これから運用する投資対象を探しているのであれば、市場平均であるインデックスに連動する低コストのインデックスファンドだけでは無く、優れたアクティブファンドを選択肢に入れてアドバイザーへ相談をしてみては如何でしょうか。
【関連動画】インデックスファンドとアクティブファンドを徹底比較 ~おすすめはどちら?賢い選び方は?~



