家づくりの順序2 ~要望の整理の仕方、プラン提案依頼、モデルハウス見学~
娘さんのいらっしゃるご家庭ですが、「朝、洗面化粧室を2人でつかいたい。」という要望に応えて設計した化粧台をご紹介します。
一般的なマンションの脱衣室で60㎝の洗面台30㎝の収納棚と洗濯機を並べて一杯一杯のスペースしかありませんでしたので、洗濯機をドラム式のものに新調してもらいカウンターの下に納めて、カウンターと鏡を大きくとることにしました。
鏡の裏はすべて収納にしてタオル、石鹸、化粧品等を収納しています。この面の反対面にはユニットバスがあり、そのユニットバスの隣に、リネン収納として、廊下側の洋入の一部を改造して設けました。
ちょっとした細工ですが、鏡の下からテッシュが取り出せるようにしています。この大きな洗面化粧台は、家具工事で費用は約25万円でした。設備メーカー既製品と比べると結構安くできたかなと思っています。
カウンターは、コーリアンという人造大理石を使っていて、写真ではよく見えませんが、
洗濯機の上部が入れ替え時のためにそこだけ外せられるようにしています。洗濯機の下には万が一水漏れが発生しても水を受けられるよう通常通り防水パンを敷いています。カウンターの高さを90㎝にしたかったので、防水パンを数センチだけ、床よりも下げて設置しています。
洗濯機は東芝で価格も手ごろで外国製のような高さの低いタイプがでていましたので、それを購入してもらったのですが、現在はそのタイプは販売されていないようです。
特にビルトインタイプというものではありません。上と左右にスペースを設けて、振動が家具や壁に伝わらないようにしています。
エレクトロラックスAEGとか外国製では高さ85㎝であるようなので、同じようにしようとするとそういったものを使ってもらわないと出来ません。洗濯機のメンテナンスについては、お客様からは特にいい、悪いは聞いていませんが、使われる場合は、いろいろ調べて購入していただければと思います。
・改修後の洗面化粧台とドラム式洗濯機
・改修後の洗面化粧台の鏡裏収納
・改修前の既製品洗面化粧台とリネン収納
以前、ノルウェーのオスロを訪問したときに、見せていただいたご住宅の洗面室です。
中古のテラスハウスを購入し、その後、洗面台を2台にし、鏡を大きくして、朝、小学生の娘さんやご主人と同時に2人で使っているそうです。とても便利でいいと言っていました。家具工事をしなくてもこういう形でもよいと考えれば、最少の費用で「2人同時に使える化粧台」というのも可能なのかなと思いました。
・オスロのご住宅の洗面化粧室