2年連続でSMBグロース企業賞を受賞いたしました。
血液で認知症診断 検査薬
富士レビオ日本で年内申請へ
H.U.グループホールディングス傘下の富士レビオは年内にアルツハイマー型認知症を血液で診断する検査薬を日本で承認申請する。
採血だけなので身体への負担が小さく、検査費も抑えられるのが特徴。
米国では5月に承認を受けている。
血液診断が広がれば、早期の認知症治療につなげやすい。
承認申請するのは患者の血液からアルツハイマー型認知症の進行度合いを測る検査薬。
患者の脳には「アミロイド」や「タウ」という2種類のたんぱく質が蓄積することが知られている。
血液中に流れ出るたんぱく質の量や比率から判別する仕組みで、腫瘍マーカーの検査などにも使う自社の装置で測定する。
まず補助的な診断薬として承認申請する。
利用が広がって検査事例が増えれば、将来は確定診断に使われる可能性もあるという。
日本では患者の自己負担が1回あたり約30万円かかる陽電子放射断層撮影装置(PET)を使ったり、腰椎に太い針を刺して脳髄液を採取したりする検査が主流だ。
一般的な血液を使う検査を基にして比較すれば、費用をPETの6分の1以下くらいまで下げられる可能性がある。
手軽に検査できるようになれば早期診断の後押しになる。
エーザイの「レカネマブ」や米イーライ・リリーの「ドナネマブ」といった認知症薬や、運動療法や介助を通じた早い段階での治療もできるようになる。
富士レビオの検査薬は血液によるアルツハイマー診断としては米国で初めて承認を受けた。
世界保健機関(WHO)によると、世界の認知症の患者数は2021年に5500万人に達し、50年には1億3900万人に増える見込み。
高齢化が進む日本でも22年時点で約443万人が認知症患者とされる。
早期治療に乗り出せれば、膨れ上がる医療費の抑制にも寄与する。
9月8日付日本経済新聞1面の記事原文を抜粋
早くに広がって欲しい願いを込めて紹介いたしました。



