【続報】事業復活支援金の計算方法をわかりやすく解説
すっかりコラム執筆が久しぶりになってしまいました。
2019年11月のオーストラリア旅行以来、約3年ぶりに海外旅行してきました。
今回は世界一周ひとり旅です。貯まったマイルを使って国内線以外はすべてビジネスクラスで移動しました。
旅の目的は『世界の物価高と円安を肌で体験してくる』です。
ニュースやネットで世界の状況はわかっても、実体験するのは重要だと考えています。
そんなわけで今回のテーマは
『日本人って本当にお金持ち?』
です。
このコラムを読めば、多くの日本人が海外旅行でショッピングを楽しむのは難しくなっている現状がわかります。
目次
世界一周ってどこへどうやって?
世界一周と聞くとどんなイメージでしょうか。
私は「豪華客船に乗ってアジア、中東、アフリカ、ヨーロッパ、南米、北米など各都市を巡る」イメージでした。
今回の世界一周は
- バンコク(乗り換え)
- ドーハ(カタール)
- パリ (フランス)
- ロンドン(イギリス)
- スコットランド
- ヘルシンキ(フィンランド)
- シカゴ ・ニューヨーク(アメリカ)
です。
ほとんどが先進国で飛行機移動なので、世界一周というと大げさに聞こえるかもしれません。
「日本から西に向かって出発して、東側から戻ってくる
」
そんな感じの世界一周です。
基本的にひとり旅ですけど、スコットランドで妻と娘、そして義妹が合流し1週間過ごし、全日程でほぼ1ヶ月です。
移動はすべてビジネスクラスです。コロナで旅行できなかった間に貯まったマイルを使って手配しました(嫁さんが)。ちなみに使用したのは約15万マイル(JALマイル)、もし現金で払えば約284万円らしいです、、、ひゃー!
世界一周してみて感じたこと・気づいたこと
旅行中のできごとなどはブログに書くつもりです。
このコラムでは今回の旅でお金に関する気付きなどを書きます。
感じたこと・気づいたこと3つ
- 物価上昇+円安でなんでも「高い」と感じる
- 日本人は「お金持ちだから」ではなく「警戒心が低い」から狙われる
- 強烈な物価高に苦しんでいる外国人にとっては、日本は激安パラダイス
すこし詳しく説明していきましょう。
物価上昇+円安でなんでも「高い」と感じる
画像はシカゴカブスのホームスタジアム『リグレー・フィールド』で食べたホットドッグ
これはニュースなどで見たり聞いたりしている人も多いでしょう。
実体験して感じたのは『本当に物価高がエグい』
です。
日本人の感覚ではランチは1,000円程度だせば、それなりにちゃんとしたものが食べられると考えるでしょう。
これは先進国ではありえません。
例えばニューヨーク。
日本のコンビニで売っているサンドイッチは300〜400円くらいでしょうか。
それが円換算で1,000円くらいします。
マクドナルドなどファーストフード店でセット商品などだと、だいたい2,000〜2,500円くらいです。
こうなってくると、ちょっとしたレストランでディナーなんてなると、一人1万円以上は確実です。
もう一つ衝撃的だったのが、シカゴでメジャーリーグ(野球)観戦したのですが、球場で買ったホットドッグとビールの合計金額が約3,000円もしたことです!
画像の通り、パンにソーセージを放り込んだだけの、見るからに安そうなものなのに、、、
ヨーロッパでは光熱費の高騰が凄まじく、この冬は本当に厳しくなりそうです。
そんな物価で一般市民の生活は成り立つのか?
答えは『大変だけど成り立つ』でしょう。
なぜなら給与水準が日本よりずっと高いからです。
例えばアメリカのファーストフード店従業員の最低賃金は22ドル、約3,000円です。 1時間働けば、マックのセットや球場でのホットドッグ&ビールが買えるわけです。 ぐんぐん物価が上がっているけど、所得もぐんぐん増えているのです。
それに引き換え日本ではこの30年間ほとんど所得が増えていません。
30年前は海外旅行で爆買していた日本人が、今では価格に驚きほとんど何も買わずに帰ってくるような状況です。
物価上昇が当たり前の状況では、今持っている現金の価値が年々減っていくことになります。
これまで1ドルで買えていた商品が、1年後に1.5ドル、5年後に3ドル、10年後に7ドルとなっていくと考えてみてください。
1ドルを手元に置いておくと価値がどんどん減っていきます。
ですから彼らはお金は使ってしまうか、増える場所に置いておかねばならないと考えます。
世界と比べれば日本の物価上昇はまだまだ穏やかですけど、現金・預金比率が50%を超える状況では今後厳しいことになるでしょう。
ずっと言われ続けていることですが「貯蓄から投資へ」がようやく動き始めるように感じています。
「お金持ちだから」ではなく「警戒心が低い」から狙われる
画像はパリの地下鉄駅。地元の人も「治安が悪いから気をつけて」と言う
上述したように、日本人が先進国を旅行すると物価の高さに驚きます。
今回の旅でもコロナの影響があるとはいえ、日本人遭遇率は低く、中国人や韓国人のほうが多かったように感じます。
海外旅行といえば「日本人はお金持ちだから狙われやすい」と思っているかもしれませんが、それは少なくとも20年以上前の話です。
年収500万円の日本人がニューヨークに行くと、ほぼ貧困層になるでしょう。
といっても日本人がお金持ちではないから狙われないかというと、そうでもありません。
なぜなら日本人は「警戒心が低い」からです。
日本が平和すぎて自分の荷物やお金を管理できていない人が多いのでしょう。
今回パリに行きましたけど「パリの地下鉄は治安が悪いから要注意」と聞いていました。
私は地下鉄を利用するときは、現地の人のように身軽な格好で現金所持はわずかにしていました。
強烈な物価高に苦しんでいる外国人にとっては、日本は激安
画像参照:JALホームページhttps://www.jal.co.jp/jalshop/moriizo/
帰国時のJAL機内販売で買った森伊蔵(焼酎)。「3,300円?安っ!」って思ったのは1ヶ月海外旅行したから?
ここまでの内容を読んでいただけたらもうおわかりですね。
毎年ぐんぐん物価上昇している先進国の人たちにとって、日本は激安パラダイスなのです。
ちゃんとした食事と丁寧なサービスを受けて会計は「たったこれだけ!?」と感じるはずです。
一般的な日本人にとってホテル1泊3万円となると「ちょっと高いなぁ」と感じるものが、外国人にとっては「安っ!」となるわけです。
ですから日本国内の高級ホテルは日本人よりも外国人の利用者が多いわけです。
彼らにとってあらゆるものが信じられないくらい安いのです。
外国人の入国規制が徐々に緩和されてきています。
これからものすごい数の外国人観光客がやってくるでしょう。
高級品や高級なサービスを当たり前に購入する彼らを指をくわえて見なければならない私達日本人は悔しいですけど、大きな経済効果が期待できます。
つまり大きなビジネスチャンスがやってくるわけですから、入念に準備しておきたいですね。
まとめ
『日本人はお金持ちと思われているから狙われる』は完全に過去の話です。
『世界第二位の経済大国』と呼ばれたのも遠い過去の話。
所得水準を見れば先進国にどんどん離され、途上国に追い上げられています。
日本は衰退途上国の道を進んでしまっています。
しかし、これまでに得たお金は多く持っています。
そのお金に働いてもらわなければならない時期が来ているのではないでしょうか。
眠ったままのお金を叩き起こして、経済を活性化させる。
お金は経済の血液です。現在の日本は血の巡りが悪いのです。
必ずしも投資しなければならないと言うわけではありません。
消費でも浪費でも、日本人がお金を使えば経済が回り始めます。
日本はずっと閉塞感から抜け出すことができていません。
稼いだお金を現金や預金のまま眠らせていては、あなた自身にも日本にも良いとは言えません。
日本がこのまま衰えていくのか、再び活気を取り戻すのか。
大きな転換期が近づいているように感じます。