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健康経営の実践ガイド:コミュニケーションで心身の健康を支える方法とは?

中崎秀樹

中崎秀樹

テーマ:コミュニケーション

こんにちは、株式会社島屋中崎です。
健康と長寿の秘訣は、良好な人間関係にあります。しかし、ただ関係があるだけでは十分ではありません。それが良好であるためには、何が必要でしょうか。答えは「コミュニケーション」です。今回は、どのようにコミュニケーションが人間関係の質を高め、それがどう健康と長寿につながるのかを探ります。






健康経営とは?




まず、健康経営とは何かについて説明しましょう。健康経営とは、企業が従業員の健康管理を経営的な視点から考え、戦略的に実践することです。従業員の健康を重視することで、労働生産性の向上や企業イメージの向上、さらには離職率の低下など、さまざまなメリットが期待できます。

ちなみに日本では、健康経営に積極的に取り組む企業を評価する「健康経営優良法人」制度があります。この制度は、経済産業省と日本健康会議が共同で実施しており、従業員の健康管理に優れた企業を顕彰するものです。健康経営優良法人に認定されることで、企業は社会的信用を高め、優秀な人材の確保や顧客からの信頼向上につながります。

健康とは?




次に、健康とは何かを考えてみましょう。「健康」と聞くと、多くの人はまず身体的な健康を思い浮かべるでしょう。例えば、良好な睡眠、バランスの取れた食事、そして適度な運動。これらはもちろん重要ですが、健康の全貌はそれだけにとどまりません。健康には、精神的および社会的な幸福感も含まれます。私たち人間は社会的な生き物です。幸福感やストレスレベルは、人間関係の質によって大きく影響されます。良好な人間関係がなければ、本当の意味での健康は手に入りません。心身の健康を保ち、豊かな生活を送るためには、人間関係の質にも焦点を当てることも不可欠です。

実際に、これを裏付ける科学的なエビデンスもあります。ハーバード大学の長期研究では、充実した社会的関係を持つ人々は、そうでない人々に比べて健康で長生きすることが明らかにされています。この研究は、友人や家族との強い絆がストレスの軽減や幸福感の向上、さらには身体的な健康の維持に大きく貢献することを示しています。

ちなみに、私は職場の人間関係で悩むことはほとんどありません。これは私の特性もあるかもしれませんが、何より、言いたいことを言える環境が整っているからです。もちろん、強い口調で相手を罵ることはしませんが、自分の意見をはっきり述べることができるのです。例えその意見が的外れでもです(笑)。これは、私自身の心理的安全性が担保されているからです。このような職場環境があることで、精神的な健康も保たれ、結果として全体の健康にも寄与していると実感しています。ありがとう島屋。

こうして見ると、良好な人間関係は私たちの健康と長寿にとって欠かせない要素であり、その質を高めるためには、日々のコミュニケーションが鍵となるのです。

コミュニケーションの力




良好な人間関係を築く上で、コミュニケーションの力は欠かせません。互いの理解と尊重は、効果的なコミュニケーションを通じて芽生えます。例えば、夫婦間の日常のやり取りでは、夫が仕事のストレスを妻に打ち明ける際、妻がただ言葉をかけるだけでなく、優しい目線や体を向ける姿勢で共感を示すことが、信頼関係の強化につながります。私はそうです!(笑)

職場でも、この原則は同じです。たとえばプロジェクトチームの会議中にリーダーが意見を求める際、「何か意見は?」と尋ねることに加え、チームメンバー一人ひとりの目を見て真剣に聞く態度を示すことで、メンバーは自分の考えが価値あるものとして受け入れられていると感じる可能性が上がります。結果としてこのような行動は、チーム内の結束を強化し、全員が貢献しているという感覚を促進します。

つまり言葉だけでなく、身振りや表情、視線、声のトーンによっても情報は伝わります。相手の感情や考えを深く理解し、適切に反応することで、私たちは信頼と絆を築き、より豊かな人間関係を育むことができます。この言葉以外の言葉、つまり非言語コミュニケーションは、日常生活のさまざまなシーンで活用することができ、私たちの周囲の人々とより深いつながりを築くことを可能にします。
次のセクションでは、そのコミュニケーションを構成している要素について詳しく解説します。

コミュニケーションの要素




コミュニケーションにおいて、言語と非言語の要素は重要な役割を果たします。メラビアンの法則によると、伝達される感情的なメッセージの「7%-38%-55%ルール」があります。
・言葉自体(言語的要素):7%
・声のトーン(声の質):38%
・体の言語(非言語的要素、例えば表情や姿勢):55%
この法則は、特に感情的なコミュニケーションにおいて、メッセージが伝達される際の非言語的要素の重要性を強調しています。

例えば、「ありがとう」という言葉も、口調や表情、身体言語によってその意味が大きく変わります。笑顔と心からのトーンで伝えられた「ありがとう」は、本物の感謝の気持ちが伝わりますが、無表情で淡々とした声で言われた場合、その感謝は疑わしく感じられることがあります。「本当にありがとうって思ってる?」なんて言われた経験がある方もいるでしょう。私はあります!

非言語コミュニケーションを意識することは、成功するコミュニケーションの鍵です。ビジネスシーンにおいては、上司が部下に指示を出す際の声のトーンや視線、身振りが部下の受け取り方に大きな影響を与えます。上司が穏やかな声で明確なジェスチャーを交えながら話すと、部下は指示をより明確に理解し、前向きに受け止める可能性が高まります。

言葉の背後にある感情や意図を伝えるためには、言語と非言語のバランスを取ることが求められます。このバランスが取れたコミュニケーションによって、より豊かで効果的な対話が実現します。日常のちょっとしたやり取りでも、相手の目を見て、適切な表情や身振りを交えることで、言葉以上に多くのことを伝えることができます。これが、良好な人間関係を築くための秘訣なのです。

まとめ




健康と長寿を実現する鍵は、充実した人間関係の構築にあります。この達成には、互いの深い理解と効果的なコミュニケーションが不可欠です。私たちがお互いをより深く理解し、適切なコミュニケーション手法を採用することで、心身の健康はもちろん、より豊かで充実した生活が可能となります。

この文脈において、当社ではコミュニケーションの質を向上させる目的で「エマジェネティックスⓇ」の導入を行っています。エマジェネティックスⓇは、脳神経科学をベースに統計学を駆使して1枚の紙で脳の使い方を表す心理測定ツールです。私たちは全社員の特性を共有しており、コミュニケーションのミスマッチを減らすために活用しています。このアプローチは、コミュニケーションに関するストレスを軽減し、結果として社員の定着率向上の一端を担っています。実際に、2024年現在で、新入社員の3年間の定着率は100%になっています。

先程のセクションでは、言語と非言語の役割の説明をしましたが、実はエマジェネティックスⓇの特性によって普通が違うため、当然響く言葉も違ってきます。それらが可視化されているため、適切なコミュニケーションができる可能性が上がるのです。

私たち一人一人が、コミュニケーションの力を理解し、特性を理解し、活用することで、健康で幸せな生活を送るための重要な一歩を踏み出すことができます。そのツールとして、エマジェネティックスⓇを使ってみるのはいかがでしょうか??

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中崎秀樹
専門家

中崎秀樹(セミナー講師)

株式会社島屋ホールディングス

個人の特性を明らかにして、社内の円滑な人間関係につなげる『エマジェネティックスⓇ』のセミナー講師として活動。島屋で開講するセミナーに参加してもらうことで、エマジェネティックスⓇを導入したい企業を支援。

中崎秀樹プロは中国新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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