二人だけの結婚指輪
先週のコラムで生涯愛用できる結婚指輪の条件について書きましたが、その中でまず最初に「愛着が持てること」を挙げました。
皆さんにも一つや二つはありませんか?どうも愛着があって永年愛用しているものが。
愛着が湧くものに共通することはそれを手に入れたり、使う過程で良い思い出がセットになっていることだと思います。逆に言えばどんなに高級品やブランド品であっても良くない思い出とともにあれば、愛着は持てないでしょう。
私どもはお客様のご要望に応じて一から全て手作業で一本一本の結婚指輪を製作しています。従って全ての指輪が世界に一つだけのものになります。ご注文を承る時にもお二人とともにいろいろとご相談をしながら、デザインや仕様などを考えていきます。そしてそれらが決まると製作に入るわけですが、その後も「仮作り」という製作途中の指輪をお客様にお見せして確認の作業が入ります。ここで実際にご自分たちの作りかけの指輪をご試着いただき、デザイン・ボリューム・サイズ・着け心地などを確認していただき、修正の指示を承ります。またご注文当初に未定だった部分も決めていきます。この工程を経て、完成となります。
製作途中の結婚指輪「仮作り」
この過程で私どもとだけではなく、お二人で「どうしようか?」、「もうちょっと細身の方が似合うね」、「このダイヤを入れよう」など色々とご相談されます。そうして自分たちで決めた結婚指輪が少しずつカタチになっていく。その「出来上がるまでの過程までもが思い出になった」と多くのカップル様がおっしゃいます。そして出来上がる時には「愛着が持てました」とか「一生の宝物になります」などのお声をいただきます。
当店の結婚指輪はオーダーメイドなので、お好きなデザインでお作りできるというのは一つのメリットではありますが、「二人で相談しながら、自分たちの結婚指輪が出来上がっていく。その製作過程が思い出になる。そして深い愛着を持てる。」これが大きな特徴です。
完成した結婚指輪