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孤独死を迎えてしまう原因を知って対策を考える

香川滋

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テーマ:孤独死と特殊清掃

独身で家族と一緒に暮らしていない、また最近はやりのルームシェアなどをしていない一人ぐらいの人は、年代にかかわらず家でひとりで倒れて亡くなるなど「孤独死」をしてしまう危険性はあります。

なお、結婚していても仲が悪くなり配偶者や家族と一緒に生活していないと、誰にも気づかれずに亡くなってしまうかもしれません。

普段から知り合いや友達とコミュニケーションをとって家を行き来するなど、安否を気づかってくれる人を作っておくことで、異変に気づいてもらえる可能性が出てきます。

また、高齢者のための介護福祉施設に入居することで毎日を見守ってもらえますので、だれにも気づかれずに何日も放置される、といったことは防ぐことができます。
自分の生活ペースを守りたい、ということもあるかとは思いますが、こういった施設に入居するのも一案です。

結婚していないと孤独死の原因になる

結婚して配偶者と生活していなければ、誰にも気づかれずに亡くなってしまい、発見が遅れる可能性は出てきます。

結婚していても別居していたり配偶者が亡くなったり、ひとりで暮らすことを余儀なくされる場合もあります。

近年は、独身者が多いことが社会問題として取り上げられることがありますが、未婚・既婚を問わず、家族と一緒に暮らしていないと孤独死の不安はぬぐえません。

毎日、学校に通う、仕事に出かけるといった世代であれば、独り暮らしの人が学校に来ない、会社に出勤しないことで異変を察知してもらえる可能性が高いですが、リタイアすると、そうもいかなくなります。

家族と疎遠になることで孤独な生活を余儀なくされる

例え結婚していても、家族と仲が悪くなり疎遠になるとひとりで暮らすことになります。

DV、借金、浮気など配偶者や子どもたちと疎遠になるだけの理由がその人にある場合、えてしてご近所づきあいも苦手で友人もいないなど、社会との接点を持てずに孤独死を迎えてしまうこともあります。

また、家族と疎遠になることで貧困に陥っても助けを求めることができなくなり、病気になっても病院に行けず、些細な病気でも症状が悪化し自宅でひとり亡くなってしまうこともあります。

知り合いや友達がいないと孤独死の原因になる

遠くの親戚より近くの他人ということわざがあるように、近所に住む親しい間柄の人たちは頼りになる存在です。血を分けた親族などであっても、遠くに住んでいるとすぐに飛んでくることはできません。そして、亡くなっても気がつくことができず、発見が遅れることになります。

いくつになっても、趣味などを通じて仲間は作れるはずです。
普段からこういった人たちとコミュニケーションをとり、お互いの家を行き来するなど交流を深めておくと、集まりに参加しない、電話やメールで連絡がとれなくなると心配して家に来てくれる可能性もあります。

お子さんが独立して部屋が余っていれば、大学生などに下宿してもらうのもおすすめです。近年は、こういった取り組みも注目されているようです。

独立したお子さんにしても、親御さんが心配なのは確かなので、一人暮らしをさせておくより、誰かが傍にいてくれたほうが安心です。

老人ホームに入らないと独死の原因になる

満員、高額といったイメージがあったり、年寄り扱いされたくないという気持ちがあったり、老人ホームに入らない、入りたくないという方は少なくないと思います。

ただ、高齢者向けの施設に入居すると、同じような年齢や境遇の方がいて話し相手が増えたり、衣食住にかかる手も省けたりします。施設にはスタッフが常駐しているので、亡くなったあと誰にも気づかれずに何日も過ぎてしまう、ということはなくなります。

こういった介護福祉施設に入居するには、お金が必要なことは確かですが、費用面の負担が少ない老人ホームもありますので、元気なうちから情報収集をしておきましょう。

高齢者向けの施設に入居することに戸惑いはあるかと思いますが、自分自身と家族の安心感にもつながります。

孤独死を防止する対策方法

孤独死を防ぐ方法は、ご自分の危機を察知してくれる人脈やサービスを普段から意識して身の回りに置くことです。

上の項でも書きましたが、頼りになる友人や知人とは毎日連絡をとり、コミュニケーションを密にしておけば、万が一の時に知人や知り合いが行動してくれるはずです。

自分の異変にすぐに対応してもらえるだけでなく、心を許して話ができる相手が身近にいるのは心強いことです。

また、有料ではありますが、安否確認や緊急時に対応してくれるシニア向けのホームセキュリティを利用する方法もあります。

歳をとり体力が落ちてくると気力も衰えます。そうなると外出する機会が減り、内にこもってしまいます。

このコラムを読んでくださった方々はご自身のことも含め、ご家族やご近所の方の様子を気にかけて、より良い環境づくりを意識していただけたら幸いです。

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香川滋(遺品整理士)

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