実印はいつ必要?4つの場面
「なんか、うまく押せない」「印影がかすれてしまう」
実印を使う時、こんな経験はありませんか?
実は、朱肉の質によって、印影(印鑑を押したもの)は大きく変わります。
せっかく職人が丁寧に彫り上げた実印も、朱肉が合わなければ本来の美しさを発揮できません。
今回は、意外と知られていない「朱肉と印影の関係」についてお伝えします。
1. 朱肉には「油性」と「練り」がある
朱肉は大きく2種類に分けられます。
「速乾性タイプ」と印泥などの「練り朱肉」です。
簡単に言うと速乾性タイプは、スポンジにインクが染み込んでいます。
認印を日常的にポンポンと押す用途には便利です。
印泥などの「練り朱肉」は、粘度があるため、印面にしっかりと均一につき、美しく鮮明な印影を生み出します。
ただ、乾くまでに時間がかかりますのでこすれてしまうと印影がにじんだりかすれたりします。
実印・銀行印など、重要な印鑑にはどちらを使うかを考えて使うことをオススメします。
2. 安い朱肉が印影を台無しにする
100円ショップなどで売られている朱肉は、印影がかすれる、にじむ、細い線がつぶれる……といった問題が起きやすくなります。
(水分が多かったり、うまくつかなかったりということが多い気がします)
手仕上げの実印は、職人が細部まで丁寧に彫り上げているため、線が細く繊細な部分も多くあります。
その繊細な彫りを正確に紙に写し取るためには、均一に押せ朱肉が欠かせません。
道具は、使い方と組み合わせで初めて本来の力を発揮します。
朱肉も、実印の「パートナー」と言える存在なのです。
3. 朱肉の量と押し方にも注意
朱肉の質と並んで大切なのが、「つけ方と押し方」です。
朱肉は、印面全体に均一につけるのが理想です。
量が多すぎると印影がにじみ、少なすぎるとかすれます。
押す時は、力を均一にまっすぐ下に押し込み、ゆっくり「の」の字を書くように力を入れるのがポイントです。
サッと押してパッと離すなどすると、うまく押せないことがあります。
明治29年から50万本以上の実印と向き合ってきた横田印房では、こうした「印鑑の使い方」についてもお伝えしています。
実印は、正しい道具・正しい方法で使うことで、その真価を発揮します。
4. 保管にも気を配りたい
朱肉は、高温・直射日光・乾燥が苦手です。
長期間使わない場合でも、蓋をしっかり閉め、直射日光の当たらない場所で保管してください。
実印と一緒に、朱肉も大切に扱う。
それが、美しい印影を長く保つための習慣です。
実印は、人生の大切な場面で使うものです。
朱肉という「相棒」にも、少しこだわってみてください。
印影の美しさは、信頼の証です。
印材選びや朱肉に関するご質問も、お気軽に横田印房へご相談ください。



