篆刻入り年賀状 −謹賀新年とうま−
今日の篆刻入り年賀状は辰106のデザインです。
<辰106>
106のデザインの真ん中・右側にある印ですが、「壬辰元旦」と彫ってあります。
読み方は「みずのえたつ がんたん」で、「みずのえたつ」が来年平成24年を表しています。
古来、中国においては、十干(じっかん=甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)と
十二支(じゅうにし=子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)の組合せにより、年を表しました。
月・日・時刻・方角なども、です。
10と12の組合せは60通りですから、60年で1回りします。
ですから60年目の新年(本当は旧暦なんでしょうね)を迎えると
2回り目に入りますので、「還暦」と言います。だから本当は60歳の
誕生日に迎えるんじゃないんですね、還暦って。
一般には「えと」と言うと十二支の方のみを表す事が多いようですが、
本来は十干の方を言ったようです。
5行(木火土金水)に兄(え)弟(と)をかけて十干に当てたので、
(え)プラス(と)で「えと」ということなんですね。
木の兄(きのえ)=甲、木の弟(きのと)=乙、といった具合です。
これで行くと来年の「壬」は9番目ですから水の兄(みずのえ)ということになります。
十二支の辰と合わせて「壬辰=みずのえたつ」というわけです。
現在でも書や易などの中国文化の息づく分野では干支を用いています。
干支は易学とも密接な関係があって、深くて複雑で面白い世界なんですが、
私の浅学では充分に説明し切れません。この辺で終わらせて頂きます。
最後に、このデザイン、普通の年賀状とちょと違う感じがしませんか?
実はこれ、来る壬辰の年を震災にめげずに日本が力を合わせて立ち上がる年にしたい!!
という願いのこもったデザインになっているんですね。
そのデザインに弊社会長の篆刻「壬辰元旦」を合わせてみました。
いかがですか。印一つでちょっぴり画面が変わります。
ということで、今回は干支の印「壬辰」の篆刻入り年賀状を紹介させていただきました。
ひとまず、篆刻入り年賀状の紹介のシリーズ、ここで一旦終了とさせて頂きます。
ご愛読ありがとうございました。
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<年賀状についてのコラム>
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