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年賀状に役立つ辰年・龍にまつわるいろんな話し1

横田泰行

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テーマ:年賀状

 年賀状に欠かせないものと言えば干支(えと)です。

 干支(えと・かんし)は本来、十干(じっかん)と十二支の60通りの組合せで
年号などを表したものですが、年賀状で専ら使われるのは十二支を親しみのある
動物にあてはめたもので、これを日本では通常「えと」と呼び慣わしています。

 干支で年号を表す暦の習慣は、書道などの文化的な世界や有識者の間では今でも残っています。

 ここでは年賀状でよく使う十二支について、ちょっと面白い話しを拾ってみます。

 来年の干支は「壬辰」(みずのえたつ)。辰は動物で言えば龍(竜)です。

 実はこの龍、十二支の中で唯一実在しない動物です。
つまり伝説上の生き物なんですね。
中国のみならず、古来ヨーロッパにも龍の伝説はあったようで、
ドラゴンの名の起源はギリシャ語にあるんだそうです。
しかも、形状も東西ほぼ同じで、巨大な蛇のような長い体に手足がついて、
頭には角が生えています。手足には鋭い爪、口には長いひげ、背中には81枚
(易学では吉数9×9の大吉数)の鱗があります。

 中国の竜には喉元に逆さに生えた鱗があるそうで、これを逆鱗といい、
これにさわった者は怒った竜に殺されるんだそうです。中国では皇帝(天子)を
竜に喩えますから、皇帝の怒りに触れることを「逆鱗に触れる」と言ったんですね。
もとは誰彼なく使うのではなく、皇帝について使ったんでしょうが、
我が国では奥方の逆鱗に触れぬように、なんて使います。

 まあ最近の世の奥方の強いこと、怖いことといったら龍や皇帝に匹敵するかもしれませんね。
おっと、このコラム、カミさんに読まれたら大変です。くわばらくわばら。

 次回は強い竜のお話しを続けます。ご期待下さいね。


<年賀状についてのコラム>

辰(龍)年の年賀状 - 当店自慢の篆刻入り年賀状誕生秘話 -
  http://mbp-japan.com/hiroshima/hanko/column/3295/

年賀状に役立つ辰年・竜にまつわる面白いはなし2
  http://mbp-japan.com/hiroshima/hanko/column/3303/

No.1 謹賀新年と龍 ~篆刻入り年賀状デザイン~
  http://mbp-japan.com/hiroshima/hanko/column/3313/

No.2 臥龍 ~篆刻入り年賀状デザイン~
  http://mbp-japan.com/hiroshima/hanko/column/3314/

No.3 画竜点睛 ~篆刻入り年賀状デザイン~
  http://mbp-japan.com/hiroshima/hanko/column/3338/

No.4  亀龍寿 ~篆刻入り年賀状デザイン~
  http://mbp-japan.com/hiroshima/hanko/column/3347/

No.5 龍攘虎搏 ~篆刻入り年賀状デザイン~
  http://mbp-japan.com/hiroshima/hanko/column/3352/

No.6 雲従龍 ~篆刻入り年賀状デザイン~
  http://mbp-japan.com/hiroshima/hanko/column/3358/

No.7 龍の瓦当 ~篆刻入り年賀状デザイン~
  http://mbp-japan.com/hiroshima/hanko/column/3378/

No.8 壬辰 ~篆刻入り年賀状デザイン~
  http://mbp-japan.com/hiroshima/hanko/column/3399/

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横田泰行
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横田泰行(販売職)

有限会社 横田印房

入学祝・就職祝い時に貰った印鑑を永く使いたいというのは誰もが願う事です。一生使う事ができる「彫る文字」や「材質」について125年の豊富な経験と接客でしっかりとご説明いたします。

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