高崎駅「群馬いろは」で発売!群馬の新土産「ウイスキー 八」デザインしました!
ロゴデザインが必要になった方が、デザイナーに依頼発注しようと思った場合、どのように相談しているか、という私の事例です。大きく2通りの場合があります。発注側の希望がまだ具体的ではない場合と、具体的にビジョンがある場合です。
どんなロゴにしたいか悩んでいたり、具体的イメージが固まっていない場合
例えばお店のオープンに向けてロゴが必要になり、店名や内装、メニューなどは進んでいるが、ロゴとなると漠然としている、というような場合です。この場合は、キーワードで伝えて、デザイナー側に解釈してもらって、アイデアを提案してもらいます。
例えば
「こんな商品(サービス)で、店内はこんな雰囲気で、こんなことを大事に考えている」
「ターゲットはこんな人だ」
「カッコイイよりカワイイが良い」「シックよりポップが良い」
「Tシャツでもデザインを使いたい」など。
こうした言葉はデザイナーからすると、発注者の気持ちを共有するためのキーワードになりますし、どんな風に使われていくロゴなのか想定ができます。デザイナーは、キーワードからアイデアを模索して提案をします。自ずと提案数は増えます。ボリュームのある提案を見たお客様は、自分の中にぼんやりとあったイメージが、具体的になっていきます。デザインの方向性が定まっていきます。コミュニケーションをしながら徐々に完成品に向かっていくスタイルですので、最終的な完成までは時間が必要となりますが、段階を踏むことでイメージの解像度を上げながら完成を目指していくことになります。
事例紹介
打ち合わせで聞き取りしたキーワードをうけて、初回はモチーフの提案、フォントの提案など、考えられる方向性を最大限ご提案して、その中から感想を聞いて、候補をしぼり、ブラッシュアップしていきました。モチーフは、商品やサービスに紐づくもの(カフェ関係、車など)、コーヒー豆などの植物、世界観重視のハワイのアイテムや、動物など、お客様の声をもとにアイデアを考えました。最終的に、ツリーがモチーフになり、手書き風フォントと組み合わせることになりました。コミュニケーションを続ける中で、ナチュラルな雰囲気という方向性が固まり、発注者が大切にしている、リラックスできる場の提供をしたい、という思いをロゴに落とし込むことができました。
続いては
具体的なイメージやアイデアがある場合
明確な希望がすでにあり
「このモチーフを使いたい」
「○○○のようにしたい」
「色味はこれにしたい」という場合です。
この場合は、大枠の方向性がしぼれているので、そこに向かっての提案になります。
事例紹介
「ハートと店名でロゴを作りたい。ネオン管のようなフォントにしたい」というご相談メールからスタートしました。ご要望を再現する形で、ニュアンス違いの複数案を提案しました。発注側の明確なイメージを、デザイナー側が正しく理解できれば、完成までの道のりは最短距離になります。
あわせてお店のタペストリーと商品を入れた袋に押印するゴム印も制作しました。こちらも明確な完成イメージをお持ちでしたので、それを理解、共有して短期間で完成しました。タペストリーはフルカラーのロゴ、ゴム印は単色のロゴを使用しています。
上記のような異なる様々なケースでも、デザイナー側が正しい理解と、フレキシブルな対応、マネジメントができれば、最終的にはお客様が納得できるロゴが完成できると思います。