群馬県×デザインのアイデア#20「めがね橋」
群馬県の名物、名産をモチーフにグラフィックデザインのアイデアを考えるシリーズです。今回は、赤城おろし とも呼ばれる、上州名物「空っ風(からっかぜ)」で、ロゴを作ってみました。完成版からご覧ください。
群馬に吹く空っ風は、勢いのある強風のイメージですが、強さの表現ではなく、明るいポップな表現にしました。最後の風マークも文字との一体感があって、ポジティブな印象にもなりました。
続いて、このロゴのメイキングの紹介です。
ベースになっているのは「角字」です。江戸時代から存在する江戸文字という書体表現の中に、四角のマスに対して文字を表現する角字という書体があります。現代でもお祭りの半纏など和のアイテムなどのデザインに使われることが多い表現です。
私はこの角字が持つ遊び心、デザイン性がとても好きです。今回の空と風という漢字が、角字との相性が良さそうだったので、作業してみました。空っ風+風マークを角字ルールのもと、マス目の上で線を引いていきます。赤のラインがそれです。角字として文字を起こしたのち、それにオリジナルの演出を加えていきます。いろいろなエッセンスを加えていくことで、角字とも違うオリジナルの表現になりました。