ISO審査から見えた、中小企業が「変化の時代」を生き抜くための柔軟性
■ はじめに
業務効率化や新しい情報発信の手段として、AIツールの活用が急速に広まっています。
当社(株式会社MATSUMURA)でも、現場の改善だけでなくPRや情報発信をはじめとする様々な場面で、デジタルツールの可能性を模索し、新しいチャレンジを続けています。
しかし、技術が進化すればするほど、ビジネスの根幹にある「人の力」や「チームワーク」の大切さを痛感する出来事がありました。
今回は、新資料づくりの最中に起きた実体験をもとに、DX時代の経営において私が大切だと感じたポイントをお伝えします。
■ 既にある情報から「一歩踏み込んだ提案」への挑戦
来週、地元・太田市内にて開催される地域企業の会合で、当社のPRを行う機会をいただきました。
この会合には過去にも何度か参加させていただいており、当社の総合パンフレットはすでに多くの企業様にお配りしています。
そのため、「同じ資料を渡すだけでは、現在のMATSUMURAの強みや新たな取り組みを十分に伝えきれない」と考えました。
そこで、すでにパンフレットをお持ちの方々にも、ひと目で最新の強み(自社一貫生産や小ロット対応など)が伝わる「ペライチの特化型PR資料」をイチから作成することに決めたのです。
■ 効率化の裏に潜む落とし穴と、まさかのトラブル
作業をスムーズに進めるため、今回は生成AIツールもフル活用しながらデザインや構成案を作成していきました。
途中までは「これは素晴らしいスピーディーな資料ができるぞ」と順調に進んでいたのですが、完成直前でまさかのトラブルが発生します。
画面上の文字が一瞬で全般的に文字化けしてしまい、修正も効かない状態に陥ってしまったのです。
「せっかくここまで試行錯誤したのに、最初からやり直しか…」
締め切りも迫る中、半ば諦めかけていた私を救ってくれたのは、自社の社員でした。
当社には、自社のオリジナルキャラクターなどを手掛けてくれている社員(Kさん)がいます。状況を知ったKさんは、嫌な顔ひとつせずすぐにデータを引き継ぎ、文字化けの修復から全体のデザイン調整までを見事に完成させてくれました。
■ AIは強力な道具。最後に「価値」を生み出すのは「人」
完成した資料は、AIのスピード感と社員の繊細なセンス・技術が見事に融合した、非常に満足のいくものとなりました。
今回の経験を通して、私は二つの大切なことを学びました。
・新技術にまず飛び込んでみる「チャレンジ精神」の大切さ
・失敗や予期せぬトラブルを支え合って乗り越える「仲間(社員)
AIをはじめとする先端技術は、業務を効率化し、新しいアイデアを生み出すための極めて強力な「パートナー」です。
しかし、どれほど技術が進化しても、相手の気持ちに寄り添った表現や、困った時に互いをフォローし合える信頼関係は、人にしか作れません。
■ まとめ
今回作成したPR資料は、来週の会合だけでなく、今後の展示会や個別のご提案など、様々なビジネスの場で大切に活用していく予定です。
「新しいことへ果敢に挑戦する姿勢(チャレンジ)」と、「現場を支えてくれる社員や地域への感謝」。この両輪を愚直に回し続けることこそが、これからのモノづくり企業、そして経営者に求められる姿勢ではないでしょうか。
自社の強みを発信したいと考えている経営者の皆様も、ぜひツールに振り回されることを恐れず、社員の皆様と手を携えながら新しい発信へ挑戦してみてはいかがでしょうか。


