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会話のキャッチボール、まずは「捕球」から

古川仁章

古川仁章

テーマ:パイプ加工屋の独り言

~「結局、何が言いたいの?」と言われないための鉄則~


株式会社MATSUMURAの古川です。
日頃、多くのビジネスマンや職人と接する中で、ふと感じることがあります。
それは「会話が噛み合わないとき、そこには共通のパターンがある」ということです。

せっかくの熱意や説明が、なぜか相手のストレスになってしまう……。
今回は、円滑なコミュニケーションを築くための、ごくシンプルかつ強力なルールについてお話しします。

■「その先の話」が会話をギクシャクさせる


皆さんは、誰かに何かを質問した際、求めていた回答ではなく「いきなり周辺の話」が返ってきて、戸惑った経験はありませんか?

例えば、上司が部下に「あの資料、もう完成した?」と聞いたとします。
ここで本来求められているのは「はい」か「いいえ」の結論です。

しかし、そこで
「実は昨日、急な案件が入ってしまいまして……」
「内容のここが少し複雑で、今精査しているところで……」
と、理由や経緯(その先の話)から語り始めてしまうケースが多々あります。

質問した側としては、まずは「現状がどうなのか」を知りたいのです。
結論が見えないまま話が続くと、聞き手の脳内には「?」が浮かび、会話の歯車がギクシャクし始めます。

■なぜ、結論を後回しにしてしまうのか?


これには、多くの場合「悪気」はありません。
むしろ、「詳しく説明して納得してもらいたい」「言い訳ではなく状況を伝えたい」という、本人なりのサービス精神や真面目さから来ていることが多いのです。

しかし、コミュニケーションにおいて最も大切なのは、「相手が今、何を必要としているか」に応えることです。
良かれと思った丁寧な説明が、実はコミュニケーションの「ノイズ」になっている可能性があるのです。

■信頼を築く「一言目」のルール


コミュニケーションを劇的に円滑にするコツは、非常にシンプルです。

① まず、聞かれたことに対して真っ先に答える(捕球)

② その後に、補足や追加の情報を添える(送球)


「資料はできましたか?」と聞かれたら、
「はい、完成しました。ただ、一点だけご確認いただきたい箇所がありまして……」
「いいえ、まだです。あと1時間ほどで仕上がります」

このように、まずは一言目で相手の質問をしっかり「捕球」してください。
これだけで、相手は「自分の問いが届いた」と安心し、その後に続く説明もスムーズに耳に入ってくるようになります。

■誠実さは「真っ直ぐな回答」に宿る


私は九州男児ということもあり、真っ直ぐなやり取りを好みます。
赤城山の麓で日々仕事をしながら感じるのは、高度な話術よりも、こうした「基本の徹底」こそが、深い信頼関係を築く土台になるということです。

まずは一歩先を読むのをぐっとこらえ、足元の問いに答える。
今日一日の会話の中で、少しだけ「一言目の結論」を意識してみてはいかがでしょうか。

それだけで、驚くほど会話がスムーズに回り始めるはずです。

ありがたいご縁に感謝いたします。


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古川仁章
専門家

古川仁章(パイプ加工業)

株式会社MATSUMURA

自動車や建設機械、農機等に欠かせない金属パイプの加工に特化。切断、面取り、パイプと金具の多点・大量ろう付け「炉中ろう付け」などに対応し、水素炉によるステンレスのろう付け生産も可能。

古川仁章プロは上毛新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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