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自動車の板金ってどうやってやるの?

古田昌也

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テーマ:くるまのキズへこみコラムはじめました。

こんにちは 岐阜の自動車キズ・へこみ・板金(バンキン)塗装修理専門工場
青いカンバンが特徴的な フルタ自動車鈑金 (古田板金) 古田昌也 です。


鈑金塗装とは、車の車体(ボディ)の凹みやキズを修理したり、ボディカラーの塗装をしたりするお仕事です。
お客様の大事な財産を預かり復元するという大事な仕事です。ただ直すという訳ではなく、お客様へ修理後も長く愛車を乗り続けてもらいたいという想いでやるのが本当の鈑金塗装です。

鈑金作業は?

自動車板金といえば車のフェンダーやドアなどがなんらかの原因で凹んだりしたときにカンカンと音をたてて修理して元通
りに復元するというのが一般的なイメージではないでしょうか。実は板金と言われる仕事は範囲が広く、応用次第ではいくつかの仕事に分けることができます。

■事故車の復元・・・小さいダメージの修理から大きい
             ダメージの修理まで、壊れてしまった
             車を元の状態に復元します。

■車の用途変更・・・ベースとなる車を使ってキャンピング・カー
             やリムジンなどを製作します。

■古い車の再生・・・レストアと言われ、古くなって錆などに
            よって痛んだボディーを綺麗に修復して
            新車のような状態に回復させます。

このように、作業自体は板金の技術が必要な仕事ですが、その中でも専門分野に分かれていることがあります。ですが、ここでは主に事故等の影響によるボディー表面の小ダメージ復元を中心にある程度説明して行 きたいと思います。
そもそも板金技術と言うものは車の歴史を追うのと同時に色々発達しているものと思われるかもしれませんが、実は未だに板金技術は手作業によるものが殆どであると言えます。

車は時代とともに進化して、数十年前の車と比べると使用されている鉄板(鋼板とも言う)の厚さや強さは時代のニーズに応じて薄く強く変化してきましたが、それらの修理は依然、人の手によって行われています。基本的に凹みなどは叩いたり引っ張ったりして修正していきます。このとき主に使われるのが板金用の「ハンマー」と「当て盤」と呼ばれる道具です。

この他にも道具は使われますが、まずはこの二つは基本道具となります。作業を簡単に説明すると、状態にもよりますがまずは原形より出ていると思える部分はハンマーで叩いて、逆に凹んでいると思われる部分は当て盤などを使って内側から押し出すか、当て盤が使えないときは外側から引き作業ができる道具を使って外側から引っ張り出します。まずはこの作業が
板金の基本的な作業となります。

この作業でいかに元の形に近づけるかが職人技となります。職人さんの修理を見ていると、なんだか自分にもできそうなくらい簡単に見えます。と、言われますが、初めて経験すると自分が叩きたいところの肝心な部分は叩けず、形が異様な形に変形して最悪の場合は鉄板が潰されて余計に酷くなってしまいます。しかし、職人さんも最初から職人さんではないので、やり始めたときは殆どの方がこのような経験を通り越して一人前になって行ったので、上手くなるためにはやはり長時間に渡る訓練で少しずつ体に感覚を染み込ませていくことが必要と言えます。

また、この仕事で一人前になるには数年ほど掛かりますが、苦労して完成させて満足いく仕事が出来たときには最高の喜びもそこにはあります。もう一つの喜びとしてはやはり最終目標であるお客様に喜んでもらえる、これがまた更に技術を向上させようとする意欲へと変わっていきます。このように板金作業は表立って人様の目に触れることが少なく、作業も地道な作業ですが、修理できないだろうと思われたものが再び息を吹き返す瞬間が味わえるのもこの仕事の醍醐味と言えます。

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古田昌也
専門家

古田昌也(整備士)

フルタ自動車鈑金 雪見店

高い技術で鈑金塗装修理を行うだけではなく、お客様の立場にたったサービスの提供を追及。職人気質な業界にサービス精神を取り入れ、お客様の役に立ちたいと考えている

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