安定感が泳ぎを変える!—泳ぎの基本はストリームラインから

齋藤陽子

齋藤陽子

テーマ:水泳レッスン

水中の“まっすぐ”は、陸上から始まる



泳いでいるとき、「まっすぐ進むこと」がいかに難しいか、感じたことはありませんか?
水の中は不安定。
立っているだけでもふらつくのに、浮かんで動くなんて、もっと大変です。

そんな水中での不安定さを克服する鍵が、「ストリームライン(けのび姿勢)」です。
体を一直線に伸ばすこの姿勢は、推進力を最大限に引き出し、水の抵抗を最小限に抑えるために欠かせません。

でも、いきなり水中で完璧なストリームラインを取るのは難しい。
だからこそ、まずは陸上で体の感覚を磨いておきましょう。


陸で身につけるストリームラインの基本姿勢

まずは自分の姿勢をチェック!以下のポイントを意識しながら、正しいラインを身体に覚え込ませましょう。

1. 足の裏は全体を床につける
指1本1本までしっかり床を感じて、安定した土台をつくります。


2. 骨盤から頭まで一直線に
重心は足の裏の真ん中。そこに骨盤→背骨→頭が真っすぐ乗るように立ちましょう。


3. 体幹を引き締める3点

  • 下腹部(おへその下)を軽くへこませる
  • お尻の穴をキュッと締める
  • ふくらはぎは後ろにキュッと巻き込む意識で



4. 胸を開いて、呼吸しやすく
猫背だと肺が圧迫されて呼吸が浅くなりがち。胸を少しだけ広げましょう。


5. 腕は天井に引っ張られるように
余計な力を抜いて、まっすぐ上へ。肩をすくめないように注意!

→この姿勢をキープしながら、深呼吸できたら完璧。力みすぎていない証拠です。


ストリームラインは、水中でもあなたを支えてくれる
この練習で身につけた感覚は、水に入ったときに必ず活きてきます。
泳ぐとき、ただ何となく「手を前に出す」だけではなく、「体全体でまっすぐになる」意識があるかどうかで、進み方はまったく変わります。

自分の重心や、体の軸を保つ感覚は、繰り返し陸上で練習することで自然と育っていきます。



+αのケアで、もっと快適に!


ストリームラインをきれいに取るためには、体がよく動くことも大切。
背中・太もも・胸など、大きな筋肉にコリや硬さがあると、腕も姿勢も崩れやすくなります。

そんなときにオススメなのが、「クレイパック」。
筋肉の緊張をゆるめて、体がスムーズに動くようサポートしてくれます。

泳ぎの練習とセットで、体のケアも楽しんでみましょう♪


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齋藤陽子プロは福島放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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