相続の現場から見えてきた、家族信託の本当の役割

長谷川健

長谷川健

テーマ:家族信託

【福島で家族信託を検討している方へ】
[大見出し]相続の現場から見えてきた、家族信託の本当の役割



最近、福島でも
「家族信託を考えたい」
「認知症になる前に対策したい」
という相談が増えています。

インターネットで「福島 家族信託」と検索すると、
・認知症対策になる
・成年後見制度を避けられる
・財産管理がスムーズ
といった説明が並びます。

確かに、家族信託はうまく使えば有効な仕組みです。
しかし、相続の現場に立ち続けてきた立場からお伝えすると、
家族信託は「万能な相続対策」ではありません。

家族信託を使ったのに、うまくいかなかった福島の事例

福島で実際にあった相談の中には、
「家族信託を組んだはずなのに、家族関係がギクシャクした」
というケースもあります。

・受託者になった子どもに負担が集中した
・他の兄弟が不信感を持った
・財産管理の責任が曖昧になった

制度としては成立していても、
家族の納得がなければ、信託は“火種”になります。

家族信託は「信じて託す」制度です。
信じ合えない状態で形だけ作っても、
うまくいくはずがありません。

家族信託で一番大切なのは「仕組み」ではなく「関係性」

多くの説明では、
・誰を受託者にするか
・どの財産を信託するか
・契約内容をどうするか
といった技術的な話が中心です。

しかし私が重視しているのは、
**「その家族関係で、本当に信託が成り立つのか」**という点です。

・任せる側は、きちんと説明できているか
・任される側は、覚悟を持てているか
・他の家族は納得しているか

この確認を飛ばしてしまうと、
家族信託は相続対策ではなく、
相続トラブルの準備になってしまいます。

福島で家族信託の相談が増えている背景

福島では、
・アパートや貸地を持つ地主さん
・実家と土地を複数所有している家庭
・将来、管理できなくなる不動産を抱えている方

こうしたケースが多く見られます。

一方で、
子ども世代は県外
将来戻る予定はない
管理や判断を任せたい

このような状況から、
**「認知症になる前に家族信託を」**という流れが生まれています。

ただし、
不動産が絡む家族信託ほど、
設計と説明を間違えるとリスクが大きくなります。

私が福島で家族信託を勧めるとき、勧めないとき

正直に言うと、
すべての方に家族信託を勧めているわけではありません。

・遺言書で足りるケース
・共有関係を整理した方がいいケース
・家族信託を使うことで逆に複雑になるケース

こうした場合は、
家族信託以外の選択肢を提案します。

私が大切にしているのは、
「制度として正しいか」ではなく、
**「この家族にとって本当に必要か」**です。

私は、自分の家族に勧められない対策は提案しません。

この考えは、
遺言書でも、家族信託でも変わりません。

家族信託は「安心の仕上げ」ではなく「覚悟の確認」

家族信託は、
認知症対策として注目されがちですが、
本質は **「家族で責任を共有する仕組み」**です。

任せる側も、
任される側も、
「本当にそれでいいのか」を確認する必要があります。

だから私は、
家族信託を「簡単」「便利」とは言いません。

その代わり、
きちんと向き合えば、大きな安心につながる制度だと伝えています。

まとめ|福島で家族信託を考えている方へ

家族信託は、
流行りで選ぶものでも、
専門家に言われたから作るものでもありません。

家族関係、財産の内容、将来の暮らし方。
それらを整理した先に、
選択肢のひとつとして検討する制度です。

福島で家族信託や相続、認知症対策について悩んでいる方は、
まず「何が不安なのか」を整理するところから始めてください。

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Mybestpro Members

長谷川健
専門家

長谷川健(相続コンサルタント)

株式会社ハセプロ

シニアの想談窓口®を運営。遺言と生前契約と生命保険を活用し問題解決を行う。また、親の家の片づけ・空き家問題など、プロ集団を結成し、感動と共感をテーマにコンサルティングを行う。相談実績は6500件超。

長谷川健プロは福島放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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