【福島で遺言書を考える方へ】 相続の現場から伝えたい、本当に大切なこと

長谷川健

長谷川健

テーマ:遺言書

【福島で遺言書を考える方へ】

相続の現場から伝えたい、本当に大切なこと



「遺言書は必要ですか?」
これは、福島で相続相談を受ける中でもかなり多い質問のひとつです。

インターネットで検索すると、
「遺言書を書けば安心」
「公正証書遺言がおすすめ」
そんな基本的で当たり障りのない情報はたくさん出てきます。

もちろん、遺言書は相続対策としてとても重要です。
しかし、相続の現場に長く立ち会ってきた立場からお伝えしたいのは、
「遺言書がある=相続がうまくいく」わけではないという現実です。

遺言書があっても、揉める相続は福島でも起きています

福島の相続の事例の中でも実際に多いのが、
「遺言書はあったのに、家族関係が壊れてしまった相続」です。

・内容を誰にも伝えず、自分の想いと考えだけでつくってしまった
・なぜその分け方なのかそれなりの説明がなかった
・特定の相続人を廃除したような内容になってしまった
・責任や義務=権利ということを感がない内容になってしまった

形式的には有効な遺言書でも、
家族の理解が伴っていないと、相続トラブルは起こります。

私はこれまで、

「ちゃんと遺言書を書いていたのに、こんなはずじゃなかった」


という声を何度も聞いてきました。

遺言書で一番大切なことは、
実は「書き方」ではありません!

多くの方が、
「自筆がいいのか、公正証書遺言がいいのか」
「専門家に頼んだほうがいいのか」
「効力のある文面かどうか」 
など、その方法や書き方ばかりに目が向きがちです。

しかし、私が最も大切だと考えているのは、

**「すべての家族がその遺言をどう受け取るか」**です



遺言書は、
財産の分け方を決める書類である前に、
家族への最後のメッセージ
でもあります。

だから私は、
「遺言書は書いたかどうかより、家族が理解しているか」
を何より重視しています。

福島という地域だからこそ、遺言書が必要な理由

福島では、
・実家の土地
・使われていない畑や山林
・代々引き継いできた不動産

こうした財産をお持ちの方が多くいます。

一方で、
子ども世代は県外に住んでいる
戻る予定がない
管理ができない

というケースも少なくありません。

遺言書がないまま相続が始まると、
「誰が管理するのか」
「売るのか、残すのか」
「そもそもいらない」
といった問題が一気に表面化します。

だからこそ福島の相続は、
早い段階で遺言書を通じて“方向性”を示すことが重要なのです。

私が遺言書の相談で必ずお聞きすること

遺言書の作成サポートをする際、
私はいきなり財産の話から入りません。

まずお聞きするのは、
・家族関係はどうか
・不安に思っていることは何か
・誰に、どんな想いを伝えたいのか

自分の家族だったらどうするか。
この視点を持たずに、遺言書を作ることはありません。

制度として正しくても、
家族が納得できない遺言書は、
結果的に誰も幸せにしないからです。

遺言書は「安心のゴール」ではなく「話し合いのスタート」



遺言書を書くことは、
相続対策の終わりではありません。

むしろ、
親子で話し合うきっかけ
家族の想いを整理するスタートだと考えています。

「まだ元気だから大丈夫」
「うちは揉めないから必要ない」

そう思っている方ほど、
一度立ち止まって考えてみてください。

相続で本当に困るのは、亡くなった本人ではありません。 困るのは、残された家族です。

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長谷川健
専門家

長谷川健(相続コンサルタント)

株式会社ハセプロ

シニアの想談窓口®を運営。遺言と生前契約と生命保険を活用し問題解決を行う。また、親の家の片づけ・空き家問題など、プロ集団を結成し、感動と共感をテーマにコンサルティングを行う。相談実績は6500件超。

長谷川健プロは福島放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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