祖母から教わったもの。
先日、横浜に住む85歳になる親戚のおばさん(亡祖父の従兄弟)から、突然、一枚の写真が送られてきました。
その写真は昭和12年に撮影されたもので、私の祖父がまだ中学生で曾祖父母とそのまた両親、
戦死した祖父の叔父など、当時の長谷川家に住んでいた家族9人で撮った記念写真でした。
そして添えてあった手紙には、『元気なうちにあなたに渡しておきたくて・・・』と
写っている一人一人のことを紹介する内容でした。
長谷川家の十一代目で親も他界した私にとって、とても貴重で
「今のうちに、このおばさんにご先祖様の情報を教えてもらわねば!」と思い、
コロナウイルス騒ぎが収まる頃にお会いする約束をしました。
話は変わり―――
私のクライアントさんの中に、「もう一度会いたい人リストをつくり、
自分が元気なうちに、恩人や旧友など、リストに挙げた方々に積極的に会っている方がいます。
「このまま日常に流されていると、一生会わずに終わるかも」
と考え、旅行がてら、大切な方との再会を楽しんでいらっしゃいます。
私が言うまでもなく、いつでも会える親族との時間にも限りがあります。
仮に、年に4度会って2時間ずつ過ごす間柄を20年間続けられたとしても、
4回×2時間×20年間=160時間
160時間を日数にする(24時間で割る)と、
「わずか6日間」という考え方が出来て価値観ががらりと変わります。
人生には、
お金では買えない「ご縁」という資産と「時間」という限られた資産
があります。
お礼を言いたい人、お詫びをしたい人、誤解を解きたい人、飲んでみたい人、
語り合いたい人、想いを伝えておきたい人・・・。
「もう一度会いたい人リスト」で人生の充足感が増すかもしれませんね。