速さは「運動能力」ではなく「脳機能」である

山崎憲治

山崎憲治

テーマ:子育て

速さは「運動能力」ではなく「脳機能」である

子どもの発達相談において、
「落ち着きがない」「集中が続かない」という訴えは非常に多い。

この背景には、
前頭前野を中心とした実行機能ネットワークの未成熟があります。

興味深いのは、
こうした課題を抱える子どもほど

動作の切り替えや反応速度が遅い

という共通点を持つことです。



速さを支える神経回路




反応速度には、
• 小脳による運動予測
• 前頭前野による意思決定
• 頭頂連合野による空間処理

が同時に関与します。

これは単なる筋力ではなく、
高度な脳内統合処理です。

したがって、速さを高める運動は

実行機能トレーニングとして極めて合理的なのです。



速さと情動制御の関係



高速な判断と動作を伴う遊びでは、
• 緊張
• 失敗
• 修正

が短時間で繰り返される。

この過程で、扁桃体の過剰反応を
前頭前野が抑制する回路が鍛えられます。

結果として、
• 衝動性の低下
• 切り替え力の向上

が見られるようになります。



学習機能への波及効果


実行機能は学習の基盤であり、
• 注意維持
• 誤答修正
• 課題切り替え

すべてに関与します。

速さを育てる運動介入により、
学習面が二次的に改善する事例は少なくありません。

これは偶然ではなく、
神経回路の共通基盤による必然的結果なのです。



結論


速さとは、単なる運動能力ではない。

脳の処理速度であり、
心の回復速度である。

速く動ける子ほど、
• 判断が早く
• 切り替えが早く
• 立て直しが早い。

発達支援において、
「速さ」は極めて本質的な指標なのです。


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参考書籍


①『運動脳』(アンデシュ・ハンセン/サンマーク出版)



②『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン/新潮新書)




③『脳を鍛えるには運動しかない!』(ジョン・J・レイティ/NHK出版)




④『子どもの脳は8歳までに決まる』(成田奈緒子/SB新書)





⑤『発達障害は治りますか?』(成田奈緒子/花風社)




⑥『非認知能力の育て方』(ボーク重子/小学館)




⑦『小脳は運動だけでなく思考を司る』(毛内拡/講談社ブルーバックス)





⑧『実行機能を鍛える』(アデル・ダイアモンド関連書)




⑨『脳と身体のダイナミクス』(乾敏郎/岩波書店)







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山崎憲治
専門家

山崎憲治(教育アドバイザー)

firstball

独自開発の運動プログラムや学習プログラムで運動能力を伸し、やる気や集中力、脳の認知機能(理解・判断・記憶・思考等)を高めて学習することで学力も向上する文武両道実現。心身共に子どもの健やかな成長を育む。

山崎憲治プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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