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「運動不足の子が熱中症に弱い本当の理由 〜発達の空白化がもたらすもうひとつの危機〜」
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「あの子、毎年熱中症になるんです…」
夏になると、保護者や先生からこんな声をよく聞くようになりました。
「熱中症対策」はもはや季節限定の話題ではなく、子どもの命に関わる重大な問題となっています。
しかし、単なる「水分不足」や「気温の上昇」だけでは説明がつかないケースが増えています。
実はその背景に、**現代の子どもたちに起こっている“発達の空白化”**という見えにくい問題が潜んでいるのです。
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■ 発達の空白化とは何か?
発達の空白化とは、子どもが本来経験すべき「からだ」「こころ」「脳」の発達段階を飛ばしてしまうことで、特定の力が未発達のまま残されている状態です。
たとえば:
• 地面で遊ばず、転んだ経験が少ない → バランス感覚や危機察知力が育たない
• 外で汗をかく遊びが少ない → 体温調整力が育たない
• 集団活動が苦手 → 社会的適応力が育たない
こうした「発達の抜け落ち」は、見た目にはわかりにくいため、周囲の大人も気づかないまま成長してしまうのです。
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■ なぜ「熱中症」に関係するのか?
実は、熱中症に強い・弱いには、単に「気温」や「水分摂取量」だけでなく、
体温調整機能の発達状況・身体感覚・判断力といった”内的な発達”が大きく影響しています。
◎ 1. 汗をかけない身体
日常的に外で遊ばない子どもは、汗腺が十分に発達しておらず、暑さに適応できません(=暑熱順化の欠如)。
これはまさに「発達の空白化」による生理的リスクです。
◎ 2. 暑さを感じられない脳
前頭前野の発達が遅れていると、「暑いから水を飲もう」「日陰に移動しよう」といった自己判断能力が未熟になります。
これもまた、脳の発達空白によって「危険を察知できない状態」になっている証拠です。
◎ 3. 水分をとる習慣がない
からだの渇きに気づけず、水を飲むこと自体が”指示待ち”。
これは、「自律性」「身体感覚」「行動心理」のすべてに発達の課題があることを示しています。
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■ 熱中症に強い子は「発達が整っている」
外で遊び、汗をかき、自分で判断して行動できる子どもは、
体も脳も社会性もバランスよく育っています。
これは偶然ではなく、本来の成長プロセスを飛ばさずに経験してきた証です。
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■ 解決策:発達を整えることが最大の熱中症対策になる
子どもたちの命を守るためには、「熱中症対策グッズ」や「エアコン管理」だけでは不十分です。
本当に必要なのは、「からだ・こころ・脳」すべてを発達段階から育て直すこと。
そのために私たちが推進しているのが、運動×脳育を組み合わせ
【Sパワーキッズプログラム】です。
このプログラムでは、楽しみながら自然に「体温調整力」「判断力」「行動習慣」「社会性」などを養い、熱中症に強い”生きる力”を身につけることができます。
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■ まとめ
熱中症は「夏の体調不良」ではなく、発達の問題のサインかもしれません。
外遊びの減少、運動不足、社会性の未発達。これらを放置すれば、子どもたちは自分の身を守ることさえできなくなります。
だからこそ今、私たち大人が「発達の空白化」と向き合い、
子どもたちの“本当の強さ”を取り戻すサポートをしていくことが必要なのです。
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参考資料
■ 発達の空白化・運動発達に関する文献
1. 内田伸子(2014)『子どもは「ことば」で育つ』岩波書店
発達の段階的経験の重要性について。
2. 藤田紘一郎(2007)『脳と体を育てる運動遊び』大修館書店
運動と脳の相互作用による健全な発達について。
3. 久保田競・久保田カヨ子(2009)『子どもの脳を育てる』講談社
脳の可塑性と運動・体験による発達支援。
4. 文部科学省(2020)「幼児期運動指針」
幼児期の運動不足が心身の発達に及ぼす影響と予防策。
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop08/list/detail/1408544.htm
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■ 熱中症・体温調整機能に関する文献
5. 環境省(2024)「熱中症環境保健マニュアル」
https://www.wbgt.env.go.jp/doc_manual.php
熱中症の定義、予防、子どものリスク要因。
6. 日本小児科学会(2020)「子どもの熱中症に関する注意喚起」
https://www.jpeds.or.jp/modules/infection/index.php?content_id=379
7. 伊藤隆(2016)『熱中症のメカニズムと予防』医学書院
体温調節の生理学的基盤と幼児のリスク特性。
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■ 発達と体温調整の関係に関する学術論文・資料
8. 清野佳代子(2017)「子どもにおける自律神経と発達」『小児保健研究』
発達段階と自律神経調整機能(発汗や体温調整)の関連について。
9. 坂本昇(2013)「遊びと体温調節機能の発達」『小児スポーツ医学』
外遊びと暑熱順化の関連性。
10. 中村和彦・神谷浩史(2022)「感覚統合と身体感覚の発達」『発達心理学レビュー』
身体感覚の未発達が行動判断(熱中症回避)に与える影響について。
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■ 総合的な教育・啓発資料
11. 厚生労働省『すこやか親子21』子どもの健康指針
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000045392.html
12. NPO法人 子どもの発達科学研究所(理事長:成田奈緒子) 各種出版物・講演資料
発達の抜けや空白がもたらす社会的・身体的問題を脳科学的に解説。
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