【事例あり】運動で発達障害キレる子どもを改善する方法!

山崎憲治

山崎憲治

テーマ:発達障がい

運動で発達障害キレる子どもを改善する方法


私は今から37年前の1985年に個別指導の学習塾を開設いたしました。多くの子ども達の学力向上を果たすことができましたが一方どれだけ時間をかけても成果が上げられない子どもが毎年数名いたのです。

そのような学力不振の子ども達をどのような方法で改善していけば良いのか、試行錯誤を続けていくのですが2002年に運動・スポーツが体力的や精神的なことで効果を期待し、ある種目のインストラクターのライセンスを取得しました。

その後2003年にスポーツクラブを設立し、これまでの20年間の活動で多くの運動の効果を得ることができました。
今回はその中で出会ったキレる子ども達、キレやすい子ども達の改善方法を記してまいります。


【結論:キレる子どもは運動で改善できる】


理由
①実際にキレる子ども達が私の考案したプログラムに参加しその後改善している。
(下方事例紹介あり)

②注意散漫・衝動性・多動性等ADHDの特徴ある子ども達は運動により脳内の神経伝達物質ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリン等の活性化により自制心や行動の抑制、集中力や注意力が向上し、やる気意欲を促進します。海外の研究などで効果が立証されている。(下方参考書籍)

【事例1 発達障害すぐキレる男の子の改善】


当時の文

小5男子 年長女子の保護者様


 息子の野球のメンバー達の運動神経がすごくよくて、聞いた
ところ、このプログラム(S.パワーキッズプログラム)に通っている子供達でした。
息子は5年生で今更とは思いましたが、小学校受験をさせようと思っていた幼稚園児の娘がいたので、二人とも体験させてみました。

 運動プログラムがかなりハードだったので、特に下の娘はやめたいと言うと思いました。しかし、運動中は弱音を吐きつつも、終わった後は、また頑張りたいと言うので、お世話になる事にしました。

 正直、勉強よりも運動の方だけに期待して入れたのですが、娘は親の予想を見事に裏切って受験に合格し、勉強嫌いの息子は、「漢字検定に絶対合格する!」という、今までに聞いたこともない発言をして、親を驚かせております。

 子供の能力って、大人が考えるより凄いんだっていう事をこのプログラムをきっかけに学びました。


 

小学6年生になったA君

 
当時の小学6年生になったA君。以前はとてもキレやすくチームメイトに対しても
暴言を吐いたりしていたのが今ではウソみたいに穏やかでチームの主力選手にまで成長しています。特に低学年の子に優しく接することが出来るようになりました。

 また学習面も6年生内容が終了間際で年明け早々に中学の予習に入りました。
漢字検定学習も算数・数学思考力検定学習もしっかり取り組めています。
(因みに漢字検定では満点近い高い点数で合格し算数・数学思考力検定も合格)
目標の基礎学力強化と自学自習力を身に付けているので自信を持って中学進学ができました

女の子は小学1年生になり運動面も学習面もとても高いレベルで
学校でも、走る足の速さも計算の速さもはトップレベルとのこと。
『夏の運動・学習合宿』などにも参加して心身ともに逞しく成長しています。
その様子は新しくプログラムに参加した他の子どもの保護者の方が、小学3年生くらいに勘違いしていたほどです。

中学進学後のA君


中学では野球部に入り2年生春には早くもチームの主力選手として活躍しながらもグラウンド整備や道具整理など率先して行っているとのこと。また学力の方も学年トップクラスの成績との報告をいただきました。

このように中学進学後とても落ち着いていったA君。以前のようにキレることもなくなり『家族に対して穏やかに接してくれるようになった』と嬉しそうに話してくれたA君のお母さん。その笑顔をこの間のことのように思い出せます。

後日談 部活も勉強も文武両道を実現したA君は県内屈指学区トップ高に合格しました。

【事例2 すぐにキレ、集中力が無い運動苦手な子どもの大変身】


当時6年生の男の子B君のお話です。B君は小学3年生の二学期に私の教室の『S.パワーキッズプログラムに参加するようになりました。プログラム参加前のB君はとてもキレやすく、学校では授業中に教室で寝転んだり、教室にも入らず校庭でウロウロとして遊んだりするような手に負えない子どもだったようです。

プログラムへ参加するようになった当初、ボール運動等があまり得意ではなく、上手くできなかった時や自分の気に入らないことがあったり思い通りにならなかった時には大声を出し、相手がいれば威嚇するようなきつい言葉や態度を毎回のように見せていました。

また、運動直後の学習プログラムにおいても集中することができず、ボーとしているか、あるいはずっと独り言のようにブツブツ何か声を出すなどして、集中することが全くできませんでした。

B君の変化


A君同様、B君に対して私は、できるだけ運動強度を高め、強い負荷を毎回かけていました。そうすることで脳内の神経伝達物質のバランスが整い集中する力や、自己の感情をコントロールする機能が高まるからなのです。

彼はいつもとてもキツそうな態度をとっていましたが、熱心なご家族の協力もあってプログラムは休むことなく毎回きちんと出席していました。また、与えた学習の課題も同様に持って来ていました。

やがて回を重ねるうちにB君は変わっていったのです。それまでコントロール出来なかった自分自身の感情を徐々にコントロールできるようになり、学習に対しても集中して粘り強く取り組めるようになりました。そして学校の学習態度も良くなったそうです。

スーパーハードドッジ大会


彼は運動プログラムでも率先して取り組み、運動能力もアップしていろいろな運動が上手くできるようになりました。苦手だったボール運動のスーパーハードドッジ大会では、予選リーグ・決勝トーナメントを最後まで集中して勝ち抜け優勝することができました。

また人との接し方も変わり、友達も増え、6年生になった時は低学年の子ども達に良く一緒に遊んでくれる優しい先輩として慕われるまでになりました。

後日談  中学進学後上位成績を持続し高校は私立の進学校に学費免除の特待生合格を果たすことができました。

スーパーハードドッジ大会高学年の部で優勝したBくん




上記の2つの事例は私の考案したS.パワーキッズプログラムの参加者達の事例です。
これまで参加した発達障害の多くの子ども達に共通しているのがボール運動を苦手とするところです。理由は彼らの空間認知能力が未発達のため、空間を移動するボールのスピードや距離感が上手くとらえられず顔や体に当たる恐怖心から目を閉じてしまうからです。

その様な子ども達に効果的だったのが独自開発の「スーパーハードドッジ」
です。

「スーパーハードドッジ」は運動強度がかなり強いため名称を「スーパーハードドッジ」としました。大人が研修機会に体験すると、ほとんどの人はきつくて2分ももたないくらいです。子ども達には大人気で北九州市内では大会も開催しています。

最大の利点は、「ママの玉子」(特許庁登録)という顔に当たっても痛くない運動能力開発ボールを公認球としているところです。これによりかなりの至近距離(約3m)から強く投げ合えます。

顔に当たっても痛くない運動能力開発ボール
『ママの玉子』(特許庁登録)


大

ハンドボールの全国大会に出場した高校生が1mの至近距離から全力投球で私(山崎)の顔面に当てても痛くないから大丈夫!




ゲーム時間は1分~3分程度で、勝敗の決し方は得点差です。1点でも多く取った方が勝利します。相手へボールを投じてノーバウンドで体のどこでも当てた場合得点1、また相手が投じたボールをノーバウンドで捕球できた場合得点3を取得でき、攻撃、防御共に得点のチャンスがあります。

ゲーム時間は短時間なのですが、この超高強度の運動プログラム。スーパーハードドッジが発達障害のキレる子ども達の改善にとても効果を発揮しています。

スーパーハードドッジ
小2vs小3




3歳児でも片手で掴んで投げられるので投力がつきます。


三歳児ボール投げ


【まとめ】


運動が不足している子ども達


今増えている、我慢できずすぐにキレる、感情を抑制できない、そして集中が出来ない等というこの様な問題を抱えてる子ども達は、脳の機能的な問題であり、本人のせいではありません。「運動が不足しているのがその理由の大半」と言っても過言ではありません。現に私の教室では皆これまでに運動プログラムによって改善され変わっています。


S.パワーキッズプログラム

小学生の場合、前半60分は運動プログラム、後半60分が学習プログラム、計2時間、週1回が基本的なプログラムです。
週1回の参加の子どもが多いのですが、個人差もあり発達障害で多くの課題を抱えている場合は複数回参加の方が効果的です。また、キレる子どもには超高強度の運動負荷が有効です。

ただし早期に対策をしなければ、年齢が上がると共に意欲も低下しカラダを動かす事に興味を示さなくなります。キーワードは早期、定期、長期。

低年齢の早い段階で運動に取り組み、休まず定期的に参加しながら3年以上の長期継続することが改善する秘訣です。

『S.パワーキッズプログラムの内容』


・運動プログラム

メインは独自開発のボールゲーム『スーパーハードドッジ』(特許庁登録)です。名前のとおり、かなりハードなボールゲームの運動ですが発達障害の子ども達にも大人気です。

その他には、ジャンプ系、バランス系、スピード系、筋力系。
これらの要素を含んだ運動あそびをゲーム化していますので楽しく遊んで気付かないうちに非常にきつい運動をしていることになります。
当然の如くかなり体力もつきます。

・学習プログラム

運動直後に最も学習効果が高まるため理解力、思考力、判断力、読書力、記憶力、計算力、集中力等養成できる教材を活用します。

子ども達は運動により脳内の神経伝達物質ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリン等の活発化により自制心や行動の抑制、集中力や注意力が向上し、やる気意欲を促進します。効果を得るためには継続的な体を動かす様々な運動をおススメします。
(但し効果を得るためには運動の質や量、運動直後の学習が重要です。)

最後に: 医科学的根拠となる参考書籍のご紹介



参考動画


スーパーハードドッジが発達障害に効果的な理由 樺チャンネル


精神科医 樺澤紫苑先生 樺チャンネル 怒りっぽいをなおす方法

S.パワーキッズプログラム詳しくはこちら

【事例あり】運動で発達障害ADHDを改善する方法!

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運動で頭が良くなる! 常識の時代へ

スーパーハードドッジ・ママの玉子・セミナー・お問い合わせ


【協力いただいた医療機関様】
S.パワー☆キッズプログラムの効果を実感、認めていただき
楠本内科医院院長の楠本拓生先生に医療施設利用の協力ご支援を申し出ていただけました。

☆昭和22年開業以来73年の長きにわたり地域密着で医療に貢献されている
福岡県遠賀郡水巻町の楠本内科医院様(https://kusumotonaika.net)。

☆医院では現在、育児の悩みや発達障害などの悩みに、子どもの発達デザイン研究所(https://kodomodesign.or.jp/)のメンバー(当医院の従事者)を配置し『お母さんのための相談室』を開設して熱心に取り組んでおられます。

【協力いただいた教育団体・その他団体様】
若松天使園 wakamatsu-tenshien.com
緑ヶ丘幼稚園 montkalkatgh.wixsite.com
折尾幼稚園 oriokinder.jp
北九州市教育委員会 北九州市教育委員会 (kitakyushu.lg.jp)
日本スポーツ協会 JSPO 日本スポーツ協会 (japan-sports.or.jp)
福岡県スポーツ少年団 公益財団法人福岡県スポーツ協会 (sports-fukuoka.or.jp)
北九州市スポーツ少年団 公益財団法人 北九州市スポーツ協会 (kitakyu-sports.jp)
北九州市 北九州市 (kitakyushu.lg.jp)
北九州市立浅川市民センター 北九州市民センター (ktqc01.net)
北九州市市民活動サポートセンター  (kirakirakitaq.jp)

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山崎憲治
専門家

山崎憲治(教育アドバイザー)

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独自開発の運動プログラムや学習プログラムで運動能力を伸し、やる気や集中力、脳の認知機能(理解・判断・記憶・思考等)を高めて学習することで学力も向上する文武両道実現。心身共に子どもの健やかな成長を育む。

山崎憲治プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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