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幸山緑風プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

習字道具~ 墨・墨液について ~

幸山緑風

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テーマ: 幼児 小学生  習字の基本

子供たちと書を楽しんでいる幸山緑風です。


今回は墨・墨液についての私の考えです。

先日 お稽古が終わって生徒さんのお母様が来られて、
「先生 学校で書いたら、何故か字がにじむんです。半紙が悪いのでしょうか?」
と尋ねられました。
私の教室では、墨液も半紙も用意していて、それを使ってもらいます。
すぐにピンときました。
「もしかして、お洗濯で落ちるタイプの墨液を使ってありませんか?」
やはりそうでした。
何度か、生徒さんがそのタイプの墨液を持ってきて、書いたとき、不自然ににじみ、
また色も黒に見えなかったのです。

私が最初に通った熊本の書道教室は墨液は使わず、墨を磨っていました。
まだ3歳だった私は最初は上手く磨れず、先生のお嬢さんが磨ってくれました。
あの墨の香りと水が硯の上で少しずつ、濃くなっていくのをはっきりと覚えています。
私が書を好きになったきっかけに墨の香りがあります。

現在、私の教室でも墨液でかいてもらっています。
以前から、いつか みんなと墨を磨って、香りも楽しみたいと思っていますが、なかなか実現していません。みんなとお稽古する時間がもっと欲しいです!

学校や家庭で書くときも墨液でも墨の香りがして、書きやすいものをと思います。
特別に高価でなくても良いと思います。





私が愛用しているのは、古梅園の「紅花墨 五つ星」です。
墨を磨ることは、筆を持つ前の準備であり、心が落ち着き、またイメージが膨らみ、時には、お手本をよく観てと大切な時間です。

子供たちはどうしても墨を溢したり、洋服を汚したりして大変ですが、汚れても大丈夫な服を着せてあげたり、エプロンやスモックをつけてあげてください。
できるだけ、本物を良いものを感じて欲しいと思います。




幸山緑風習字教室 http://ryokufusyuji.com/

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幸山緑風
専門家

幸山緑風(講師)

幸山緑風習字教室

課題をお稽古して、昇級昇段を目指すのも学ぶ事、自由にのびのびと興味のある字から学ぶのも素晴らしい事。基本を大切に書の楽しさを伝えます。「みんなちがって みんないい」

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