幼児 小学生 筆の持ち方
子供たちと一緒に、書の楽しさを学んでいる幸山緑風です。
前回までのコラムで、鉛筆や筆の持ち方のご紹介をしました。
今回は、字を書くときの姿勢・座り方についてです。
お稽古をしていて最近感じることは、姿勢がとても良い子と悪い子がいることです。
姿勢や座り方は字を書くためにも、とても大切なことです。
私が子供の頃に通った習字教室は、全て座り机、正座をしてお稽古しました。
最近は椅子に座って書く所も多いと思います。
現在、私の教室では正座、椅子とどちらもあります。
どちらでも、姿勢と座り方を正しくすれば良いと思います。
1番は背筋が真っ直ぐに伸びること
猫背、または顔が机に着きそうなくらいまで近づけて書く生徒さんもいます。
「背筋をピーン 目が近いよ~」と声をかけますが、くせを直すには、根気もいります。
また無理に力が入ると良くないので、肩の力を抜き、おへその少し下に力を入れるように伝えています。
特に大筆で書くときは、肘は、軽く体から離して、肘・腕が下がりすぎず、上がりすぎず、筆が運びやすい高さにして、手首で書くのではなく、腕全部を使うイメージが大切です。
下敷き、半紙の中心が、体の中心、おへその位置にくるようにします。
机と体は、自分の拳1個分が入るくらい、離しましょう。
基本的に大切なことをしっかり身につけて、書くと字も真っ直ぐ、バランスよく書けます。
高学年や中学生になっても、机に対して真っ直ぐ座れず、かなり斜めにしか座れず、その為に字もどうしても斜めになり、バランスよく書けない生徒さんも数名いらっしゃいました。
是非、ご家庭でも幼い頃から食事、勉強などの時に姿勢を見てあげてください。
良い姿勢のときに褒めてあげると、しっかりと身につくと思います。
何より、体のバランスも崩れず、疲れずに学べます。
姿勢を良くして、のびのびと書を楽しみましょう。
幸山緑風習字教室 http://ryokufusyuji.com/