革製ステアリングのテカリや汚れの簡単な改善方法をご紹介します。
クルマの本革シートやステアリングはウレタン塗装で仕上がっています
前回のコラムで書かせて頂いた、車の本革シートと一般的な革製品の違いでもわかられたと思いますが、本革シートがウレタン塗装で仕上がっているということは、塗装というガードにより革自体に含まれる油分が失われることがないということにつながります。
逆に言えば、ウレタン塗装のおかげで水分や油分も下地の革に浸透することはないと言えます。下地の革を守るためにウレタン塗装というガードがあると思って頂いて良いと思います。
本革シートのメンテナンスにオイルは有効か?
残念ながら答えはNOです。いくら塗装の表面からお手入れとしてミンクオイルを塗りこんでも浸透しません。
なんとなくキレイになったと勘違いするのは、表面に艶がでますのでキレイになったという錯覚だけです。もちろん艶があるのがお好きな方であればオイルを常日頃から塗っていただいても良いと思います。
私的な持論としては、オイル=油ですので汚れが付きやすくなりのであまりオススメはしません。車に限らず、油がある場所や箇所は頑固な汚れがついてしまいますよね。例えばキッチンのコンロ周りとか・・
あと、オススメしない理由としては本革シートにオイルを塗るとかなりツルツルと滑りやすくなります。シートベルトはしているものの、万が一の急ブレーキや急カーブのときにお尻から滑って危険だと思うからです。
このような、マットな艶のない本革シートの方をお好みの方の方が多いのではないでしょうか?
もちろん、一般的な革製品の染色で仕上げている革であればオイルは有効で革自体に浸透しますのでお手入れやメンテナンスは小まめにやられる方が革製品は長持ちします。
クルマの本革シートのメンテナンス方法
極論で言いますと水洗いしていただいて構いません(驚)
先程、述べましたようにウレタンクリア塗装で水分や油分をガードしていますので、水洗いしても基本的には大丈夫です。しかしシートの縫い目やパンチングシートなど、革を貫通している箇所も多々ありますので現実的ではないですね。
● 小まめに愛車のお手入れメンテナンスが出来る方
ものすごくカンタンです。
水を含ませて硬く絞ったタオルで優しく拭き取るだけです。たったこれだけでキレイな本革シートが維持できます。しかしなかなかこのようなマメな人はいないかもしれませんね・・
● 忙しくて愛車のお手入れメンテナンスがなかなか出来ない方
・中性洗剤を水で希釈(約5%)して泡立てます
・やわらかいスポンジで優しくゴシゴシします
・タオルで浮いた汚れを拭き取ります
ここで説明ですが、洗剤とは汚れを浮かして落とすというものですので、洗剤をつけたスポンジでチカラを入れてゴシゴシではなくて、やさしくゴシゴシしてあげてタオルで浮いた汚れを拭き取るようにしましょう。
洗剤をつかったクリーニング前
洗剤をつかったクリーニング後
いかがですか?簡単な方法ですがかなりキレイになりますので、一年に一度程度で良いと思いますのでチャレンジしてみてくださいね。
やってみたけどどうしても汚れが取れない部分が残ったり、本革シートの劣化を発見してしまった方はお問い合わせください。
さすがに、カンタンな手法では本革シートの頑固な汚れのクリーニングや補修リペアはできないと思いますので、私が責任をもってキレイにいたします。
もしも表面の塗装が割れたり剥げたりしている場合は赤信号です
メンテナンス中にもしも、シート表面の塗装がひび割れていたり、擦れて塗装が剥げている場所を発見してしまった場合は赤信号です!
あまり長く乗られる予定がないお車ならば放置しておいても良いと思います。これからもまだ乗られるという場合は何かしらの対処をしておいた方が後々のことを考えると懸命です。
なぜなら、塗装表面が割れたり剥げている場所があると、そこから皮本来がもつ油分が表出してしまい柔軟性がどんどん損なわれていくからです。
長く放置しておくとシート自体がカチカチと固くなり、ひび割れなどの箇所が広がっていきます。リペア補修を部分的に施せば新たにまた皮自体を保護する膜をつくりますので、リペア補修後はまた安心してシートに乗り降りすることが可能になります。
お役立ち情報とリペア施工料金について
・本革シートの補修価格はこちらです(福岡市城南区発)
・福岡県内全域に出張施工いたします。
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