イメージ画像を作って気付いたこと

松岡順子

松岡順子

テーマ:記念品 メッセージ入りボトル・グラスなど

キャラクターグラス制作のため、網点ブラストを使った完成イメージ画像を作成しました。
しかしパソコン画面の黒と、サンドブラスト加工後の白い表現では見え方が異なります。
実際の仕上がりを想定しながらデータを作り直した制作過程をご紹介します。



イメージ画像を作って気付いたこと


前回の記事では、昔マンガを描いていた頃に使っていたスクリーントーンを思い出し、サンドブラストの網点表現に応用したお話を書きました。
実際に加工を始める前に、完成イメージを確認するためのシミュレーション画像も作成しました。
耳の色や箱の色を網点で表現し、キャラクター本体との違いが分かるようにデータを作ります。
イメージデザイン 黒
パソコン上で見る限り、なかなか良い感じです。
ところが、ここで気になることが出てきました。


「このイメージ、本当に実物と同じように見えるだろうか?」


という疑問です。

パソコンの黒とサンドブラストの白


データ作成中の画面では、加工部分を黒で表現しています。
ところが実際のサンドブラスト加工では、削った部分は白っぽいすりガラス状になります。
つまり、
・パソコン画面では黒
・完成品では白

という大きな違いがあります。

同じデータでも見え方の印象は意外と変わるのです。

特に今回は網点を使っています。
網点の濃さや配置によって、キャラクターの印象そのものが変わる可能性がありました。

イメージ画像 黒

本当にこの配置で良いのか?


最初に作ったイメージ画像では、色の違いを分かりやすく表現することを優先していました。
しかし実物のサンドブラストを想像すると、
「網点が強すぎないだろうか」
「耳の存在感が変わりすぎないだろうか」
ということが気になり始めました。
そこで一度立ち止まり、完成後の見え方を考えながらデータを見直すことにしました。
実際の加工では白く見えることを前提に、イメージ画像も作り直しました。

データ作成もものづくりの一部


サンドブラストというと、加工機や彫刻作業に目が向きがちです。
ですが実際には、その前のデータ作成で仕上がりの大部分が決まります。
今回も、加工そのものより
「完成したらどう見えるのか」
を想像しながら何度も画面を見比べる時間の方が長かったかもしれません。


ガラス加工は彫り始めるとやり直しができません。
だからこそ加工前の検討がとても大切です。


次回はいよいよ完成品です

こうして何度かデータの調整を行い、実際の加工へ進むことができました。
画面上のイメージと、実際のサンドブラスト加工。
果たして網点は思い描いた通りに見えるのでしょうか。

次回は完成したキャラクターグラスをご紹介します。

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松岡順子
専門家

松岡順子(ガラス工芸)

株式会社 クライミング

贈る相手や用途に合わせて、完全オリジナルで制作。世界にひとつだけのガラス作品で、特別な空間を演出します。

松岡順子プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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