受胎告知を彫り込む 【教会 ガラスエッチング】
石仏を支える「四季のガラス円相」
—屋外石造に納めるエッチングガラスが完成しました—
お寺の外部石造の下に設置する、直径約50cmの特注ガラス円板。
自然の造形美には敵わない――ガラスに刻む四季の流れ
↑こちらの記事で原稿を描いていました。
「四季の花」をテーマにしたデザイン**でご依頼をいただいていた作品が、このたび無事に完成しました。
透明なガラスに浮かび上がる花々と鳥の姿は、訪れる方の足をそっと止める静けさを湛えています。
四季の花を一枚の円相に
今回のご依頼内容は、
「春夏秋冬の花を一枚のガラス円相にデザインしてほしい」
というものでした。
春:桜
夏:蓮
秋:紅葉
冬:椿
季節ごとに主役となる花々を、円の流れに沿って配置し、
巡る季節がそのまま一枚の中で息づく
ように構成しています。
デザイン完成後にいただいた追加リクエスト「小鳥を入れてほしい」
デザイン案をご覧いただいた際、副住職さまから
「小鳥を入れてもらえませんか?」
という温かなご要望をいただきました。
「四季の花の中に、小鳥が遊びに来る姿があれば、より生命の流れが感じられる」のかもしれません。
そこで、花々の世界に自然に馴染むように、
* 羽ばたきの方向
* 花との距離感
* 彫りの深さ
* 影の落ち方
を細かく調整し、花と鳥が調和する柔らかい構図
へと仕上げました。
小鳥が加わることで、
ガラス作品全体に命の息吹
が生まれ、
四季の花々がより生き生きと見えるようになりました。
光によって表情が変わる、サンドブラストの多段彫り
花びらの重なりや葉脈、鳥の羽の柔らかな陰影は、
サンドブラストによる 段彫り(多層彫刻)で表現しています。
* 花芯の立体感
* 蓮の葉の大きな面のグラデーション
* 椿の丸み
* 鳥の羽先の繊細な彫り分け
屋外での設置を考慮し、
どの角度から光が入っても柔らかく浮かび上がるように
彫刻の深さを調整しました。
今回のガラス円相は、
「花のめぐり」「命のめぐり」「祈りのめぐり」
そのすべてが静かにひとつに溶け合うような作品となりました。
石造の足元に宿る、四季の世界
完成したガラス円相が石造の足元に収まると、
石の力強さとガラスの透明感がやわらかく調和し、
訪れる方の心にそっと寄り添う景色が生まれます。
四季の花、そして追加された小鳥たち。
それぞれが静かに佇みながら、
自然のめぐり」を祈りの場に届けてくれる存在
になりました。



