【現地視察レポート】ベトナム・ホーチミン
老後のお金の不安解消アドバイザー(ファイナンシャルプランナー)の久保逸郎です。
私はもう25年以上アメリカンフットボールに携わっていて、現在はオーパーツ福岡SUNSという社会人チームのコーチをしています。
今回短いオフを終えて、日曜日(6日)から秋季リーグに向けて練習を再開しました。
暑くて練習を行うには大変厳しい季節ですが、それでもフィールドに立った時の開放感はなんとも言えない気持ちよさがあります。
このチームは九州では初めて日本社会人協会(Xリーグ)を戦いの舞台にするチームとして今年誕生したもので、この秋は全ての試合を関西地区まで出掛けて行わなければいけません。
大きなハンデを背負っての戦いになります。
現在は実質コーチは自分一人だけのような形なので、なんとか仕事の調整をして都合を付けて、チームの目標である「九州から日本一」を目指して、若い選手達のサポートをしようと考えています。
今回はメールマガジンに『なぜ今は生命保険に貯蓄性を求めてはいけないのか?』という原稿を書いたので、こちらでもご紹介させていただきます。
『なぜ今は生命保険に貯蓄性を求めてはいけないのか?』
日本銀行がマイナス金利を導入してから約1年半が経過しました。
8月7日現在の長期金利は0.065%で、日本銀行が目安としている0%近辺をキープしており、また、コールレート(無担保翌日物金利)はマイナス0.049%でマイナス金利の状況が続いています。
このマイナス金利の効果については意見が分かれるところですが、未曾有の低金利の状況であることはは間違いありません。
『借り手優位の時代』であることは確かで、お金を借りて何かをしようとする人には絶好のチャンスといえます。
■世界経済がどのようなステージになりつつあるのか
しかし、その一方で、マイナス金利の環境では、リスクを取らないでお金を殖やすことは不可能といえるでしょう。
しかも、足元では再び世界的にインフレ基調になりつつあります。
ここで世界経済がどのようなステージになりつつあるのかを確認してみたいと思います。
考えられるのは下記の5つのシナリオです。
①低金利の長期化
リーマンショック後の2010年から2016年の年末、トランプ氏の大統領就任が決まるまでの状態と考えてください。
このように低金利が長期化する状況下では、株式やハイ・イールド債券のようなリスク資産に妙味があります。
しかし、一方でコモディティにはあまり魅力がありません。
②ゴルディロックス経済
インフレを起こすほど過熱した状況でもなく、不況を起こすほど冷え込んでいない、ほど良い景気状況を意味します。
ITバブル崩壊後の2003年から2005年にかけての世界経済で、日本では小泉純一郎首相が竹中平蔵氏とともに構造改革を行っていた頃です。
デイトレーダーがもてはやされたように、このような時期には株式が魅力のある資産になります。
反対にキャッシュ(現金・預貯金)に魅力はありません。
③インフレ/金利ショック
1994年のような金利要因で激しい債券の弱気相場。
金利が上昇すると債券価格は下がってしまうので、このような金利上昇局面では債券に魅力はありません。
インフレでコモディティ価格の上昇が起こります。
④景気後退/デフレーション
2000年代初めのITバブル崩壊、2008年のリーマン・ショックのような時期です。
株価が大幅に下がってしまう一方で、安全資産とされる高格付債券や金の魅力が高まります。
⑤成長のブレークアウト
一定の値幅内で動いていた株価が、その範囲を超えて動くこと。
つまり現在の米国株式のように、割高水準まで買われる状態を指します。
株式やコモディティのようなリスク資産は上昇しますが、どこかでその終焉が訪れることを覚悟しておかなくてはいけません。
その一方で、金や(高格付)債券に魅力はありません。
■債券に魅力がある時期ではない
市場参加者の間では、この複数あるシナリオの内、今は③インフレ/金利ショック、または⑤成長のブレークアウトのどちらかだろうという見方が強まっています。
各国のインフレ率や、さまざまな指標に注意を払いながら、どちらのシナリオに該当するのかを見極めようとしています。
知っておかなくてはいけないのは、どちらのシナリオにしても債券に魅力がある時期ではないということ。
とくにこれから金利が上昇する可能性が高いこともあって、期間の長い債券に投資を行うことは避けなければいけない時期なのです。
■生命保険での貯蓄は最も悪い選択
生命保険の場合、保険会社は集まった保険料を債券中心に運用します。
しかも、保険期間は長期に及ぶことが多いため、銀行などの他の金融機関に比べて、保険会社は期間の長い債券に投資を行うことが多いのです。
勘のいい方はもう気づきましたよね?
なぜ今は生命保険に貯蓄性を求めてはいけないのかを・・・
しかし、現場ではいまだに貯蓄性のある生命保険商品の提案を行っているセールスがたくさんいます。
保険会社の職員の場合は保険商品しか扱えませんし、「いかに多くの保険料を集めるか」が自身の成績、ついでにいえば報酬に直結していますから、「今の時代の生命保険選びは掛け捨てが基本ですよ」「貯蓄性を求めてはいけません」とはなかなか言えません。
それに現在のようなマイナス金利時代になっても、いまだに「保険でお金が殖やせる」と考えている思考停止状態の人もまだまだ多いですからね。
長くなってしまいそうなので続きは次回書こうと思いますが、基本的には保険料の全部や半分が経費扱いになるような節税メリットの大きい法人保険、それにインフレ対抗力のある変額保険(コストの高い商品が多いので商品選びには注意)以外の貯蓄性保険(養老保険・終身保険・年金保険・学資保険)には、今は加入する時期ではありません。
「マイナス金利時代の保険選びは掛け捨てが基本」と覚えておいてくださいね!!
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