未来を育むICT教育 ― 全10回の学びをつなぐ総まとめ

佐々木康仁

佐々木康仁

テーマ:教育・ICT教育


教育現場ではいま、ICT(情報通信技術)を活用した「新しい学び」が急速に広がっています。
「教える」から「共に学ぶ」へ。この変化の中で、学校・家庭・地域、そして支援者がどのように関わり、子どもたちの未来を支えていくのか。

この連載では、現場でICT支援員として活動してきた経験をもとに、10回にわたってその実践と考え方を紹介してきました。ここでは全10回を一つにまとめ、ICT教育の全体像を振り返ります。

【第1回】ICT教育とは何か ― なぜ今、必要とされているのか
GIGAスクール構想によって進んだ「1人1台端末」。ICT教育が求められる背景と、その本質的な意義について考えます。
(第1回はこちら)

【第2回】先生が変わる、授業が変わる ― タブレット活用の実際
ICTがもたらす授業改革。教師が「教える人」から「学びを導く人」へ変わる瞬間を描きます。
(第2回はこちら)

【第3回】子どもたちの学びが広がる ― アクティブラーニングとICT
調べる・話し合う・まとめる・発表する。ICTがアクティブラーニングをどのように支えているのかを紹介します。
(第3回はこちら)

【第4回】情報リテラシー教育の重要性
AI時代に求められる「情報を正しく見極める力」。小学生のうちから身につけたいデジタルモラル教育の実践。
(第4回はこちら)

【第5回】生成AIが変える学びの形 ― 正しく使う力を育てるには
ChatGPTをはじめとする生成AIの登場で、学び方はどう変わるのか。「使い方」と「考え方」を両立させる教育のあり方を考えます。
(第5回はこちら)

【第6回】ICT支援員という仕事 ― 教育現場を支える専門職
授業準備や機器設定、先生のサポートなど。ICT支援員の役割と、現場で求められるスキルとは。
(第6回はこちら)

【第7回】家庭と学校をつなぐデジタル活用 ― 保護者の理解と協力を得るには
学校と家庭が連携して、安心してICTを使える環境をどう作るか。保護者の不安を取り除く取り組みを紹介します。
(第7回はこちら)

【第8回】地域とともに進めるICT教育 ― 行政・企業・地域との連携事例
学校・地域・企業が協働して子どもたちの学びを支える。地域の教育力を高めるICT連携の実例を紹介します。
(第8回はこちら)

【第9回】教科横断・STEAM教育との融合 ― ICTが切り拓く新しい学習スタイル
理科・社会・アートを横断し、探究する力を育てる。ICTが「教科をつなぐ」架け橋になるSTEAM教育の最前線。
(第9回はこちら)

【第10回】未来へのバトン ― 子どもたちが創るデジタル社会
ICT教育のゴールは「技術を教えること」ではない。子どもたちが「自分で考え、創り、表現する」力を育てることこそが目的です。
(第10回はこちら)

【まとめ】ICTは「技術」ではなく「学びの文化」へ

10回を通して見えてきたのは、ICT教育が単なる「道具の使い方」ではなく、子どもたちが主体的に学び、共に考え、未来を創る力を育てる文化だということです。
学校・家庭・地域がつながり、子どもを真ん中にした学びを広げていく。その中でICTは、人と人、そして未来をつなぐ「架け橋」としての役割を果たしていきます。

【著者プロフィール】

佐々木 康仁(ささき やすじ)
ICT教育支援コンサルタント/生成AI活用アドバイザー
株式会社CNCコンサルティング代表。
GIGAスクール支援員として小中学校で3年以上活動し、先生方と共にICT教育の普及・実践を推進。現在は企業や自治体への生成AI研修、ICT活用支援、教育現場のデジタル化推進に取り組む。

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佐々木康仁
専門家

佐々木康仁(ITコンサルタント)

株式会社CNCコンサルティング

対面と非対面を組み合わせた独自のマーケティング手法、ChatGPTを活用するための基礎的な講習、小学校などでのICT教育支援を事業の柱とする。数々の職業を経験し“現場感覚”でサポートできるのが強み。

佐々木康仁プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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