普通の販売員になる方法 その10【「売り方を教えてください。」 えっ?】

テーマ:営業・販売

普通の販売員でもバンバン売れる!?
ある日、家電量販店で販売業務をしていると、突然、若い店舗社員が名刺を差し出しながらこう言いました。

「売り方を教えてください!」

「えっ?」と思わず驚いていると、彼は続けました。

「先輩社員から『あの人に売り方を聞いてこい』って言われたんです。」

(え〜、スポットで来た店舗で、しかも初対面の社員さんに売り方を教えるなんて……)

その日は派遣会社の指示で、ある家電量販店に午後から5時間ほど販売業務で入っていました。
たまたま調子が良く、商品を次々と売り、最後には他社の関連商品(約20万円)まで販売していました。

声をかけてきた店舗社員さんは、一見するとコミュニケーションが苦手そうな雰囲気。
(あ〜、なるほど、そういうことね。)

「こちらの店舗には今日1日だけのスポットで来ているんですよ。
だから、私が教えることは特にないと思うんですが……。」

そう言いつつも、今までの経験をもとに販売に役立つ考え方やトークをできるだけ分かりやすく伝えました。
社員さんは一生懸命メモを取りながら、真剣に聞いていましたね。

「ありがとうございます!」

実は普通の販売員
種明かしをすると、実は私は至って普通の販売員
なんです。
では、なぜこの日は商品がバンバン売れたのか?

理由は単純で、その店舗がショッピングモールに併設されていて、集客が多かったから。
ひっきりなしにお客様が訪れ、接客の回数が増えた結果、売上も伸びたんですね。

一方、私の普段のレギュラー店舗では、そもそもお客様の数が少なく、担当コーナーに来るのは1日7時間いても 3〜5人程度。
限られたお客様に対して、いかに購入につなげるかを常に考えていました。

結果として、この日は普通の販売員である私でも バンバン(笑)売ることができた というわけです。

「売る販売員」ではないけれど…
もちろん、この日売れたからといって、自分が「売る販売員」だとは思っていません。
でも、やっぱりたくさん売れた日は嬉しいですね。

世の中には「販売日本一」とか「カリスマ販売員」といった本やYouTube動画がたくさんありますが、
正直なところ、内容は自慢話のように感じることが多く、「それはあなただからできたんでしょ」と思ってしまいます。

実際、近年では「日本一」や「カリスマ」を冠する書籍は売れにくくなっているそうです。
その理由も、「それはあなただからできたんでしょ」と読者が感じてしまうから。

でも、どうせなら「日本一」や「カリスマ」にはなれなくても、少しでも近づきたい と思いませんか?

そのための第一歩は、まず 【普通の販売員】になること。
この基本がしっかりできていれば、環境次第でバンバン売れる日がやってくるかもしれませんよ!

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佐々木康仁
専門家

佐々木康仁(ITコンサルタント)

株式会社CNCコンサルティング

対面と非対面を組み合わせた独自のマーケティング手法、ChatGPTを活用するための基礎的な講習、小学校などでのICT教育支援を事業の柱とする。数々の職業を経験し“現場感覚”でサポートできるのが強み。

佐々木康仁プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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