認知症になりたくない② 〜未来への不安が強い人の巻〜
こんにちは
自分のことを好きになるちょっと不思議な漢方薬局
ちぎょうの漢方薬剤師 田中智行でございます
今日は先日の症例の話
先日頭痛のお話を書きましたが
頭痛を諦めない①
今回はそんな症例を書いてみます
数十年来の頭痛
『頭痛がひどくて』
そんな訴えで来られたのは70代のご婦人
ほうほう
まずはお話を聴きますね
毎日頭痛がして痛み止めを毎日2錠飲んでいる
頭痛は雨は関係ない
側頭部がキリキリ痛む
胆石から胆のう切除
食後すぐ排便したくなる
夜中何度も起きる
日中眠たい
目の奥の痛み
喉は腫れやすい
むくみ
手足の冷え
鼻の乾燥
生理不順だった
更年期がひどかった
うーむ
色々とありますねー
それではこの方の頭痛
東洋医学的に紐解いていきましょう
東洋医学的に考える
カラダの基本3要素『気血水』
全てが乱れている感じです
気は滞りがあって上昇している
血も水も滞りがあるようです
カラダの基本5要素『肝心脾肺腎』
これもかなり乱れていますが
肝を中心に脾と腎が弱っている感じです
お話を伺っていると
精神的な負担がめちゃくちゃ多く
家のことを全て決める
身内や親戚含め色々と頼られ解決する
以前の仕事でも
パートなのにいろいろ頼られる
この方の生年月日から資質も見るのですが
まさにリーダータイプで
それを地で行っている方でした
ただですね
そんな状況は肝の負担を大きくする
そんな状況が長く続いていますので
肝の負担がとても大きく頭痛が続いている要因です
ということで
肝の負担をメインに脾や腎の負担をとっていく
そうすることでアーラ不思議
数十年の頭痛が1ヶ月ほどで楽になってきましたよ
楽になったと言っても
これは標治といって症状を楽にしている状態
これから先
本治と言ってカラダを治していく段階に入ります
この方のカラダ
我慢に我慢を重ねていましたので結構ボロボロ
本治には時間がかかりますが
カラダが本来の力を発揮できるようにもっていく
それが漢方の力
ここから先は
焦らずゆっくり、でも着実にやって行きますよ