アトピー的な痒みが辛い 〜痒みを東洋医学的に考えるの巻〜
こんにちは
自分のことを好きになるちょっと不思議な漢方薬局
ちぎょうの漢方 薬剤師田中智行でございます
今日は先日の症例の話
先日痒みの話を書きましたが↓
アトピー的な痒みが辛い
こどもの痒みの症例
今回は大人の痒みのお話
大人の痒み
頭皮が急に痒くなり始めた男性
まずは病院に行きますが最初は良かったものの
段々と薬も効かなくなってきたようだ
ご家族から勧められてちぎょうの漢方に来られる
ちなみにご家族もちぎょうの漢方にて体調が改善していますので
信頼はあったと思われます＾＾
お話を伺っていると頭皮の痒みがひどく
掻きむしって髪の毛まで抜けている様子
症状が出始めたのは梅雨に入ってから
今現在は大丈夫のようですが
鼻炎や匂いがしないことが続いていたこともあったよう
他にも伺っていると
仕事が忙しく車の運転も長時間
温めると痒みは悪化
疲れると痒みは悪化
毎年梅雨は苦手だそうです
舌を見てみると
黄色の苔がベッタリ
カラダの基本3要素『気血水』で言うと
気の上昇と血と水の巡りが悪い
特に水は熱によってネバネバした水に変わっているみたいで
それが痒みの原因と思われます
カラダの基本5要素『肝心脾肺腎』で言うと
全てのバランスが崩れていますがその中でも肝脾肺の不調が大きい
東洋医学には
症状を抑える『標治』カラダを治す『本治』と言う言葉がありますが
痒みの時はまずは標治
かゆみを抑えてあげます
かゆみを抑えるためにカラダを冷ます漢方
皮膚表面の水を取りながら冷ます漢方
肝脾肺腎の働きを良くしていきました
そんなんで初回から痒みは激減
だいぶ楽になっていったようです
ちなみに漢方は毎回少しずつ変更
ベースとなる漢方にプラスしてその時々の症状で変えています
数ヶ月で痒みはゼロになり
今は本治を継続中
『気血水』『肝心脾肺腎』のバランスを整えていますが
体調がすこぶる良いようで気持ち良い感じを味わっているようです
痒みの場合
最初に皮膚科に行くと思いますが
痒みの原因がわからずに
抗アレルギー剤やステロイド
ひどい場合免疫抑制剤などを使用することがあります
薬を飲めばいいけどやめると症状の悪化
この繰り返しの人も多い（田中調べ）
そんな時は東洋医学的に痒みの原因を調べてみる
違う道が見えてくるかもですよ
漢方はなんだかんだ言って
結構理論的ですから
