「ダイニングチェアの脚を切ることってできますか?」
目次
「こたつテーブルの脚って、切れますか…?」
「天板が高すぎて腕がしんどいんですよ…!」
愛媛県新居浜市・S様からお問い合わせをいただきました。
さっそく訪問の上、天板を取り外し脚フレームを作業場まで持ち帰りました。
既製品家具の二次加工作業前/脚フレームを持ち帰りました。
S様のこたつテーブルを作業場まで持ち帰り、カンタンな掃除をしたうえで作業を始めていきます。
厚さ40mmの天板を外した状態の脚フレームの高さは、640mmでした。
天板を取り付けても680mmの高さのため、一般的なこたつテーブルの高さですが、S様は小柄な女性のため、40mmの高さカットのご依頼です。
既製品家具の二次加工作業中①/脚の取り外しと墨付け作業
寸法を変える作業時に大切なことは、正確な墨付け作業をすることです。
動力機械の横切り盤でカットするとはいえ、脚を取り外して毛引き(写真左下)でそれぞれに墨付け作業をしました。
また、この脚はテーパー形状(先細)になっているため、基準面にマスキングテープを貼り、見間違いのないようにしました。
「段取り八分に仕事二分」精神の私は、こうしておくと安心して実際の作業に入れるんです。
既製品家具の二次加工作業中②/脚のカット作業
この脚は、柔らかめの無垢材に木目シートを貼って仕上げているものでデリケートさが求められるカット作業です。
そのため、昨年購入の一番新しい精密横切り盤にて作業をしました。
この写真は、精密横切り盤にセットした状態です。
墨付け線とチップソー(刃物)が合うように照明を当ててセットしました。
試し切りを含めて、まずは1本切ってみました。
すべての脚がカットできましたので、脚先を軽く面取りするなど調整作業をしました。
高さ確認のため、脚フレームに取り付けしてみました。
既製品家具の二次加工作業後/S様へお届けいたしました。
「これで楽になったわ。ありがとうございます…!」
と、うれしいお言葉をS様からいただけました。
わずか1~2日ではありますが、メインでお使いのこたつテーブルがなくなると不便なものです。
そのため、この作業は預かりから1日で作業をさせていただきました。
S様、ご依頼いただき写真撮影にご協力くださりありがとうございました。土岐泰弘
「テーブル高と椅子の座高の適切な高さ違いをご存じですか…?」
納品時に、S様のこたつテーブル天板と椅子の座高の高さ違いを計ってみました。
その差は、約270mmです。
テーブル高と椅子の座高の寸法差は、260~280mmが使いやすいとされています。
今回の作業で40mmカットしてますので、これまでは310mmの高さ違いで使われていたことになります。
小柄な女性ですと、この高さ違いはしんどいはずだと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。土岐泰弘