「ダイニングチェアの脚を切ることってできますか?」
既製品家具の二次加工前/応接テーブルをお預かりしました。
お得意様の愛媛県新居浜市・株式会社竹内組様からお問い合わせをいただきました。
この応接テーブルは、先代社長様が外国で買ってきたのものだそうで、とっても大きく高めのテーブルでした。
外国では・・・
靴を履いたまま室内に入るためか?、
そもそも身体が大きいためか?
日本人が使うには高すぎるテーブルが多いです。
お問い合わせをいただいたこの応接テーブルの高さも75㎝ありました。
既製品家具の二次加工中①/分解作業~墨付け作業
この応接テーブルは、天板のサイズや重さに対して脚の形状や重量が非常に軽いため、強度や耐久性に心配材料がありました。
もしも使用中に転倒などしたら大けがの元ですから・・・。
株式会社竹内組様には、脚を切ってみて、転倒などの危険性がある場合は、新たな脚を作らねばならないことをご理解いただいての作業となりました。
まず初めに天板と脚を分解しました。
写真手前の作業台に置いてあるのが脚、写真奥の作業台には天板を置いています。
次は、墨付け作業です。
墨付け作業といえば毛引きの出番ですが、この脚のような大きくテーパー型に傾斜している脚には、毛引きでの墨付けはできません。
こんな場合は、桟木と合板を組み合わせして必要な厚みを作り毛引き代わりの治具(補助的な道具)を切り合わせして作ります。
黒色の脚ですので、赤鉛筆にて墨付けを進めていきました。
既製品家具の二次加工中②/治具づくりと切削作業
この脚のようなテーパー型に傾斜している脚を、床に対して平行に切削するためには、治具(補助的な道具)を作らねばなりません。
「この治具づくりが、一番の肝なんです!」
取り付け用の座金を基準面として、治具(補助的な道具)なる桟木に乗せて床に対して水平かどうかを確認していきます。
続いて、取り付け用の座金を基準面とした治具(補助的な道具)を、動力機械の横切り盤にセットしました。
私の仕事の心がけは「段取り八分に仕事二分」です。
応接テーブルの脚を切る作業は、実際に切る作業よりも、切る準備に手間をかけることが大切だと想っているんです。
既製品家具の二次加工③/切った脚の調整作業とセッティング作業
実は、この脚厚みがありすぎて、動力機械だけでは切れませんでした。
動力機械の刃物が届かないヵ所は、手加工作業をしました。
空洞だった脚ウラに、12mm厚合板にて補強作業をしました。
一連の作業を通して、約5㎝の脚先カット作業ができました。
応接テーブルの高さは、ご希望通り70㎝になりました。
既製品家具の二次加工後/納品することができました。
日本人が使いやすいとされている応接テーブルやダイニングテーブルの高さは、68㎝~72㎝くらいです。
このサイズを外れますと、「なんとなく違和感がある・・・。」という方が多いのも事実です。
「これで使いやすくなった・・・。」
株式会社竹内組様からもうれしいお言葉もいただきました。
当初、心配していた転倒を含む強度や耐久性も、セットしてみますと取り越し苦労だったようでした。
とっても安定して設置することができました。
株式会社竹内組様、ご依頼いただきありがとうございました。土岐泰弘
今回、お世話になりました株式会社竹内組様の応接テーブルは、新しくされた新事務所にお届けさせていただきました。
株式会社竹内組様、ご依頼いただきありがとうございました。土岐泰弘
「アスファルトに水たまりができて困ってます!」
とい方は、株式会社竹内組様のホームページをのぞいてみては!
実は5年前、私(土岐泰弘)の自宅駐車場スペースや進入路なども株式会社竹内組様に舗装工事をしていただき快適に過ごさせていただいているんですよ・・・。
株式会社竹内組様のホームページ