「椅子の脚を切って、座高を40cmにしてほしいです！」
歳をとった親類が多くなったので高さ40㎝の椅子が欲しいです！
愛媛県新居浜市・K様からお問い合わせをいただきました。
ここで私がご紹介したのが、秋田木工製202Bスタッキングスツール！
①二次加工作業前/秋田木工製202Bスタッキングスツールです！
じつは、202Bスタッキングスツールは、私の自宅でも愛用していまして、見ているだけでも「ほっと！」させてくれて、なおかつ実用的な椅子なんです。
このスツールのサイズは、幅40×奥行36×高さ44㎝です。そのため4㎝カットすればK様の希望に近くなるんですね。
そこで、K様からご依頼いただいた8脚のスツールに、毛引きで4㎝のところに墨付け作業などをしました。
②二次加工作業中/脚先カット作業
私が永年愛用している両刃のこぎりは、兵庫県三木市のタツミ製作所製 “銀の牙” という替え刃式（刃渡り240mm）のものです。
高価なのこぎりではないですが、相性が良く、とっても使いやすいんです。
カット作業は、墨付け線までギリギリのところで切っていきました。
これは、水平バランス調整代を残しておくためなんです。
この写真は、脚先カットした端材です。
③二次加工中/脚先の水平バランス調整作業
どんな椅子でも、高さ調整をした時に大切なことは、「床に対して水平に着座できる」ことです。
そのため、脚先カットしたのちは、ガラスの厚盤（水平盤）に椅子を乗せてみて微妙なバランスをとることにしています。
高さ44㎝（写真右）のスツールと。高さ40㎝（写真左）を作業中並べてみました。
ご年配の方ですと、4㎝違うとかなり座りやすくなると思いました。
やっぱり、足のウラが「ベタッ！」と床に着かないと不安ですからね・・・。
④二次加工作業後/8脚すべてのカット作業ができました。
この “既製品家具の二次加工作業” を通じて、K様のみなさまが安全で便利にこのスツールが使えますことを祈念しています。
K様、ご依頼いただきありがとうございました。土岐泰弘
⑤今後ますます既製品家具の二次加工に力を入れていきます。
既製品家具（工業製品）というのは、10人中6人くらいの過半数の方に受け入れられるように、ライン生産されている家具のことです。
超高齢社会（65歳以上の方が全人口の21％以上）の現在、「既製品のままだと使いにくい」という方が増えているのが現実です。
TOKI家具館メンテナンスでは、既製品家具に少し手を加えて、少しでも使いやすくする作業のことを、“既製品家具の二次加工” と名付けて近年力を入れています。
仕事に基本は、『人様のお困りごと解決』です。
TOKI家具館メンテナンスは、これからますます既製品家具の二次加工に力を入れていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。土岐泰弘
