「こんな楽しそうな椅子も作りますよ・・・!」
木枠付き飛沫防止用アクリル板の問い合わせが増えてます。
本日、ご紹介するのは、お得意様の新居浜市・瑞応寺様からご依頼いただいた “木枠付き飛沫防止用アクリル板” の製作の手順です。
初めに、現場確認のために瑞応寺様の事務所を訪問しました。いつ訪問しましても気持ちが引き締まる想いです。
下の写真は、瑞応寺様・正門です。
下の写真は、瑞応寺様・本堂です。こんな立派なお寺様の仕事をいただけるのは、本当にありがたいことです。
瑞応寺様が見ていただいた、当店の木枠付き飛沫防止用アクリル板はこれです。
最近では、コロナ第4波のためか、いろいろな事業所様や店舗様から、この品に関する問い合わせが増えてきました。
製作中①/材料の木取り作業
木枠を作るための材料には、殺菌効果もある “ヒバ” を使いました。
その後、動力機械を使い、木取り作業をしました。
製作中②/仕口(接合部)の加工・ほぞ組み
仕口とは、木と木を接合するための木組みのことです。当店では、なるべく昔からの “ほぞ組み” を基本と考えて加工しています。
続いて、3mm厚のアクリル板もカットして、仮り合わせをしてみました。
上の横桟木とタテ桟木の仕口(接合部)は、アクリル板を入れる溝をよけた形の二枚ほぞ組みです。
タテ桟木と下の横桟木の仕口(接合部)は、二枚ほぞ組み、脚の仕口(接合部)は、ほぞ組みです。
なお、各ほぞ穴は、木殺しするために、墨付け線より少し内側に穴開けしています。
製作中③/圧着作業
接着剤を入れて、私の愛用のソマックス製T型クランプを使い、圧着していきました。
どのクランプを使って圧着する時でも、製品とクランプの間に当て木を挟み込むのが基本です。
ここから、約12時間の養生時間をかけますと、完全乾燥します。完全乾燥後は、最終調整をすれば完成です。
製作後/完成後、お届けできました。
瑞応寺様の事務所受付カウンターへ設置させていただきました。
事務所の内側からも写真を撮らせていただきました。
この木枠付き飛沫防止用アクリル板が、新型コロナウイルス感染防止の一助になると想うとうれしく想います。瑞応寺様、ご依頼いただき、写真撮影のご協力もいただきありがとうございました。土岐泰弘
当店は「めんどくさい系」の家具専門店です。
私が想う仕事の基本は、「人様のお役に立つ」ということです・・・。
でも、私たちのような小規模事業者は、大型量販店様やネットショップ様のように、豊富な品揃えと安さでは、人様のお役に立つことなど到底できません。
そこで、私が想ったのが、当店が創業以来90年近く培ってきた専門技術やノウハウで、人様のお役に立つということです。
この専門技術やノウハウを生かした仕事が、家具の修理やリノベーション、特注製作などの「めんどくさい系」の仕事なんです。
特に今回、瑞応寺様に作らせていただいた “木枠付き飛沫防止用アクリル板” の製作は、緊急性がありますので、できるだけ早く作らせていただきました。
余談ですが先日、80歳を越した私の両親のところへ「新型コロナウイルスのワクチン接種の案内」が新居浜市役所から届いたそうです。
早く、新型コロナウイルスが終息することを、心から祈っています。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。土岐泰弘